この記事では、アルバイト/フリーターでも作れるクレジットカードについてまとめています。
一般的に、アルバイトやフリーターはクレジットカード審査に通るのが厳しいとされていますが、その理由は何なのか?
アルバイト/フリーターでも作れるクレジットカードはどれなのか?
などなど、これからクレジットカードを作ろうかと考えているアルバイト/フリーター向けの内容になっているので、ぜひこの記事に目を通してみてください。
アルバイト/フリーターはクレジットカード審査に通りにくい
結論を先にいうと、アルバイト/フリーターはクレジットカード審査に通りにくいです。
その理由は、収入が少ないというよりかは不安定な職業だからです。
なぜアルバイト/フリーターはカード審査に通りにくいのか?
収入の大小もカード審査には影響しますが、それより何より、収入を得ている状態が不安定なことが審査通過を難しくしてしまっています。
たとえば、時給5000円の塾講師のアルバイトがいたとします。1日に5時間20日間働いた場合、月給は50万円にもなります。
しかし、アルバイトという立場上、いつ首を切られてしまうかわかりません。
そのため、クレジットカード会社は、月収25万円の正社員よりも信用力は低いと判断します。
不安定なことはカード会社にリスク
月収が多いのにクレジットカード審査に通りにくいのはおかしい・・・
と考える方もいるかも知れませんが、カード会社からするといつクビになるかもわからないような人にカード発行するのはリスクが大きすぎるもの。
もし、失業してしまって途端に収入が0になってしまえば利用代金を回収できなくなってしまうからです。
そのため、アルバイト/フリーターへのカード発行の審査は慎重にならざるを得ないのです。
高評価なのは公務員
クレジットカード会社から最も評価されている職業は公務員です。
公務員はクビになる可能性が極めて低い上に、借金や踏み倒しなどに対す世間からの目が厳しいので、カード会社としても安心してカード発行できます。
やや極端ではありますが、年収500万円のフリーターよりも年収200万円の公務員の方が、カード審査の通過率は上です。
アルバイト/フリーターでもクレジットカードは作れる
簡単にですが、アルバイト/フリーターがクレジットカード審査に通りにくい理由を説明しました。
誤解される方も多いので補足しますが、アルバイトやフリーターは決してクレジットカードを作れないというわけではありませんので、その点は安心してください。
昨今では、アルバイトやフリーターなどの非正規雇用は増加しており、カード会社としても正規雇用にしかカード発行しないのでは商売上がったりです。
単に「アルバイトだから無理」「フリーターにはカード発行しない」なんてことはありません。
むしろ最近では、アルバイト/フリーター向けのクレジットカードを提供している会社も増えてきているほどです。
アルバイト/フリーターだからクレジットカード審査に通らないという時代ではないのです。
狙い目は年会費無料のクレジットカード
アルバイト/フリーターの方にとって狙い目のクレジットカードは年会費無料のクレジットカードです。
おすすめのクレジットカードについては後述しますが、年会費無料のクレジットカードの多くは、審査基準がそれほど厳しくないので、クレジットカードを持ったことがない方にもおすすめできます。
さらに言えば、アルバイトやフリーターでも作成可能なゴールドカードもあります。
ややハードルは上がるとは言うものの、年会費は2,000円程度と手頃なことからも審査基準がそこまで厳しくないのがわかります。
借金がある場合は話は別
アルバイトやフリーターでもクレジットカード審査に通ることは可能ですが、あくまでも借金がない人、これまでに延滞や踏み倒しなどの金融事故がない人に限ります。
すでに消費者金融から借り入れがあったり、過去に延滞や借金の踏み倒しをしていて信用情報に傷がついているアルバイト/フリーターは審査に通りません。
審査に有利なアルバイト/フリーターの条件
アルバイトやフリーターでもクレジットカード審査に有利になる条件が4つあります。
- 年収150万円以上
- 勤続年数3年以上
- クレヒスが良好
- 配偶者に安定収入がある
年収150万円以上あると審査に有利!最低でも年収100万円は欲しい
クレジットカード審査において収入は安定していることが重要ですが、それでも収入は大いに越したことはありません。
基準はカード会社によって違いますが、年収150万円以上あると審査は有利に働く傾向にあります。
年収200万円以上なら、アルバイトでも審査通過の可能性はぐっと高くなります。とは言え、アルバイトは正社員に比べると評価は低くなるので申し込みするクレジットカードには注意しましょう。
年収100万円でも審査通過の可能性はありますが、選択肢が狭まるので年収100万円は最低ラインと考えたほうがいいでしょう。
勤続年数3年以上あると高評価
収入の安定性を判断するうえで重要となるのが勤続年数です。
そこまで収入が高くなくても、勤続年数が長くなれば将来的に見てもは働き続けて安定的に収入を得られる可能性が高いとみなされ、審査で有利になります。
勤続年数は最低でも1年以上、3年以上あれば審査通過率は変わってきます。
クレヒスが良好だと審査通過の確率がUP
クレヒスが良好だと、クレジットカード審査は有利です。
クレヒスとは、クレジットやローンなどの利用履歴のことです。
クレヒスは信用情報と呼ばれており、個人信用情報機関という機関で管理・保持されています。
カード審査では、最も重要視されるのがクレヒスです。
クレヒスについては「クレジットヒストリー(クレヒス)とは?その重要性と影響」こちらの記事を参考にどうぞ。
パート主婦は配偶者の収入で申し込むと審査通過率UP
主婦の方の中にはパート・アルバイトされている方もいるでしょう。
もし、扶養の範囲内で働いているのであれば配偶者の属性でクレジットカードに申し込むという手もあります。
そのほうが、審査通過率は高まるので審査が不安という主婦の方は配偶者の属性で申し込んでみてはどうでしょうか。
アルバイト/フリーターが審査を通るには
アルバイト/フリーターでもクレジットカード審査に通るためのコツをご紹介します。
- 消費者金融系&流通系クレジットカードを選ぶ
- アルバイトOKのクレジットカードに申し込む
- 利用限度額は少なめに
- キャッシング枠は0円にする
- 多重申し込みしない
消費者金融系&流通系カードを選ぶ
審査が不利になるアルバイト/フリーターの方は、審査が比較的ゆるいクレジットカードを選ぶようにしましょう。
クレジットカードは、会社によって審査難易度が異なります。
- 銀行系クレジットカード
- 信販系クレジットカード
- 交通系クレジットカード
- 流通系クレジットカード
- 消費者金融系クレジットカード
この中で、審査難易度が低めなのは流通系と消費者金融系クレジットカードです。
アルバイト/パートの方は、これらのクレジットカードから選ぶことをおすすめします。
アルバイトOKのクレジットカードに申し込む
カード会社や種類によって、メインターゲットにしている利用者層は異なります。
カードによっては、アルバイト/フリーターの申し込み不可としているものもあります。
逆に、アルバイト/パートでも利用可能なことを謳うクレジットカードも少なからずあります。
そういったクレジットカードは、アルバイト利用者が申し込みすることを見込んで審査基準を設定しているので、他のクレジットカードに比べてアルバイトでも審査通過する可能性が上がります。
利用限度額は少なめに
クレジットカードの申し込みでは利用限度額の希望を申告しますが、金額が高くなるほど審査は厳しくなります。
ただでさえ審査で不利になるアルバイト/フリーターは、利用限度額は少なめを希望するようにしましょう。
利用限度額は、後から増額してもらうこともできるので、ひとまずは少額で申告することを優先しましょう。
キャッシング枠は0円にする
キャッシング枠を希望すると、利用額の総額が大きくなるため審査難易度をあげてしまいます。
しかも、クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠では適用される法律が異なるので審査が厳しくなる可能性があります。
少しでも審査通過の可能性をあげるためにも、キャッシング枠は0円で申し込みましょう。
ちなみに、キャッシング枠は後から付けてもらうことも可能です。
多重申し込みしない
審査通過できるか不安だからという理由で、一度に複数のクレジットカードに申し込みしようと考える人は少なくないです。
もしも審査落ちしてしまったときのことを考えての事かもしれませんが、多重申込みは逆に審査通過の可能性を下げてしまうので絶対やめましょう。
クレジットカードに申し込みすると、その事実は個人信用情報機関に記録され半年間は残ります。カード会社は審査時に個人信用情報機関に照会して、申込者の信用情報を必ず確認するので、短期間に複数のクレジットカードに申し込んだことはいとも簡単にバレてしまいます。
多重申込みしていると、カード会社は「お金に困っているのかもしれない」「踏み倒すのかもしれない」と警戒し、結果的に審査落ちになってしまいます。
多重申込みが原因で、他の条件で問題ないのにクレジットカード審査に通らなくなってしまうこともあるのです。
アルバイト/フリーターの場合年収の記入はどうする?
クレジットカードの申し込みでは年収を必ず申告しますが、アルバイトやフリーターはどう記入すればよいのかわからないという方が意外と多いです。
ここでは、アルバイト/フリーターの年収の書き方についてご紹介します。
給与所得者は税込年収を申告すればOK
給与所得者にはアルバイトやフリーターももちろん含まれます。
クレジットカード申込書の年収記入欄には税込年収を記入すればOKです。
税込年収は、
- 所得税
- 健康保険料
- 雇用保険
などが引かれる前の給与のことです。
カード会社が、申込者の正確な年収を知ることはできませんが分かる範囲で正確な税込年収を記入しましょう。
自分の年収がわからない場合は?
自分の年収がわからない場合の調べ方は3つあります。
- 源泉徴収票の発行
- 所得証明書の発行
- 直近の給与から計算する
源泉徴収票の発行
一番手っ取り早いのは源泉徴収票を発行する方法です。
源泉徴収票に記載されている支払い金額欄には正確な年収が分かります。
手元が源泉徴収票がない場合は、勤務先にお願いすれば再発行も可能です。
源泉徴収票の発行は法律で義務付けられているので、遠慮なく勤務先にお願いしましょう。
所得証明書の発行
所得証明書を発行することで自分の年収を知ることもできます。
お住まいの市区町村役場で手続きすればすぐに発行してもらえます。
ただし、発行手数料がかかるので注意してください。
直近の給与から計算する
アルバイトを始めて1年未満の場合は、直近の給与から年収を計算して記入するといいでしょう。
たとえば、毎月の給料が8万円なら、8万円×12ヶ月分=96万円(年収)になります。
学生はアルバイト/フリーターよりも審査が厳しい?
クレジットカード会社によって判断は異なりますが、1,2枚目程度であれば学生の方がアルバイト/フリーターよりも審査に通りやすいです。
カード会社にとって、学生は魅力的なステータスなのです。
学生には学生向けクレジットカードがある
学生向けのクレジットカードがあるのをご存知でしょうか?
文字通り、学生のために作られているクレジットカードのことで、一般的に高校生を除いた学生を対象に作成が可能です。
クレジットカードは、収入がないと利用代金を支払えませんので学生という身分上は、本来であれば持つことができないものですし、カード会社にとってもリスクでしかありません。
しかし、学生向けクレジットカードは特例として学生にもカード発行してくれるもので、なぜ学生に発行するのかその理由は2つあります。
- 親から利用代金を回収できる
- 将来の優良顧客になってもらう
多くの学生は親から仕送りや資金援助を受けているので、万が一カードの利用代金を滞納してしまっても、親から回収すればいいとカード会社は考えています。加えて、もしも支払いしてもらえなかったときのリスクも考慮して、利用限度額は低めに設定しています。
クレジットカードは、一度取得すると、そのカードを長く使う傾向にあります。そのため、学生のうちから自社のカードを使ってもらおうことができれば、社会人になっても同じように使ってもらえるという思惑があります。
つまり、将来的に見て優良顧客になってもらえる可能性があると見越して学生のうちにカード発行しているのです。
20歳以上の学生なら親権者の同意は不要
学生向けクレジットカードは18歳、19歳の未成年でも作成可能ですが親権者の同意が必要になります。
しかし、20歳以上の学生であれば親権者の同意は不要で自分の意志で申し込みできます。
学生はクレジットカード審査に通りやすい
クレジットカードを作りたいけど審査に通るか不安と言う学生は多いです。
しかし、結論を言えば学生がクレジットカード審査に通るのは難しくありません。
特に初めてクレジットカードを作る学生であれば、記入ミスや嘘をつかない限り審査落ちすることはないと言ってもいいぐらいあっさりと入会できてしまうほどです。
それぐらい、学生にとって1枚目のカード審査は容易なものと思って間違いありません。
カード会社は、将来優良顧客になるかもしれないと考えているため学生に積極的にカード発行してくれます。
そのため、社会人になる前に学生のうちにカードを1枚でも持っておくといいです。
その反面、学生は収入がないので利用限度額はかなり低くなることを覚悟しておいてください。
学生の場合、ショッピング枠は5万~10万円程度になることはザラにあります。
学生とアルバイトはどっちの身分で申し込むのがいいのか?
アルバイトしている学生は多いですが、クレジットカードに申し込む際、学生とアルバイトどっちの身分で申し込むのがいいのか迷うところかもしれません。
結論を言うと、学生の身分で申し込むのがいいです。
アルバイト/フリーターと言う身分は、クレジットカード審査においてもっとも低い部類に位置する属性であり、審査にかなり不利になるからです。
学生向けクレジットカードという学生ならではの特権があるのを活かさないのは費用にもったいないです。
主婦はアルバイト/フリーターよりも審査が厳しい?
主婦だと収入がないからアルバイトやフリーターよりもクレジットカード審査に通らないと諦めてしまう方は多いです。
もちろんステータスカードは難しいですが、流通系や消費者金融系のクレジットカードなら主婦でも作ることは難しくありません。
主婦は大きく分けて、
- パート主婦
- 専業主婦
この2パターンです。
パート主婦の場合、自身が働いて収入を得ているので問題なくカード審査に通る可能性が高いです。
カード会社によっては「世帯収入」を記入する欄を設けているので、配偶者の収入をプラスできるので、アルバイトやフリーターよりも審査に有利になりやすいです。
一方、専業主婦は自分に収入がないため審査に通るのは難しいと考えがちですが、専業主婦の場合は配偶者の収入や個人信用情報が審査されるので、同様に問題なく審査通過できる可能性があります。
配偶者が正社員として働いていれば、アルバイトやフリーターよりも評価は高いのでやはり審査に有利になるでしょう。
クレジットカード会社の審査の基準
クレジットカードは審査通過しないと入会できませんが、カード会社は審査基準を公表していません。
審査に落ちてもその理由は教えてくれませんので、審査基準についての詳細というのはあまり知られていません。
一般的なクレジットカード会社の審査の基準については「クレジットカードの審査基準と審査に通りやすくなるポイントを解説」にまとめてていますので参考にどうぞ。
アルバイト/フリーターにおすすめのクレジットカード
最後に、アルバイト/フリーターにおすすめのクレジットカードをご紹介します。
楽天カード
アルバイト/フリーターでも作成しやすいと有名なクレジットカードです。
流通系らしく間口が広く、審査が不安という方から人気を集めています。
楽天市場でお得にお買い物できるのはもちろん、ガソリンスタンドやレストランで使ってもポイントが貯まりやすい一枚です。
とにかくポイント還元率が高く、通常で1%、楽天市場なら3%と高還元率は非常に魅力的。
10年連続で顧客満足度調査ナンバーワンを獲得しているおすすめ度の高いクレジットカードです。
エポスカード
エポスカードは流通系カードに属する間口の広さが魅力のクレジットカードです。
審査通過しやすいだけでなく、年会費無料で優待が充実しているのも魅力的。
年4回マルイで10%OFFで買い物できたり、映画館やテーマパークなどを優待価格で楽しめるなど手厚い優待が備わっています。
海外旅行傷害保険も自動付帯しているなど年会費無料とは思えないぐらいスペックが高いクレジットカードです。
最短即日発行にも対応しており、急ぎでクレジットカードが欲しい方にもおすすめです。
JCB CARD R
JCB CARD Rはリボ払い専用のクレジットカードです。
アルバイト収入で生計を立てている方でも作れるカードで、リボ払い利用なら常にポイント4倍という特典が魅力です。
リボ払い利用を前提にクレジットカードを作ろうと考えているなら、JCB CARD Rを使うほうが総合的にお得です。
ライフカード
大手消費者金融アイフルの子会社が発行する消費者金融系クレジットカードです。
柔軟な審査が特徴で、審査が不利になりやすいアルバイトやフリーターでも比較的作りやすい一枚です。
優待が豊富で、誕生月はポイント3倍になる特典もあるなど高還元率も魅力的です。
審査・発行がスピーディーで最短3営業日で発行も可能など使い勝手の良いクレジットカードです。
ACマスターカード
ACマスターカードは消費者金融系であることに加えて、パート・アルバイトOKと明記しているので、とにかく審査が不安な方におすすめしたい一枚です。
最大の魅力はなんと言っても最短即日発行を可能にしたスピード対応。
全国各地に設置されているアコムの無人契約機「むじんくん」で手続きすれば、申し込んだ日にカードを受け取ることが可能です。土日祝日や夜間でも即日発行可能なので忙しい方にとってかなり魅力的なクレジットカードと言えるでしょう。
支払いは原則としてリボ払いとなり、ショッピング枠をカードローンとして併用することができるなど、消費者金融系ならではのサービスがあるのも魅力です。
まとめ
以上、アルバイト/フリーターのクレジットカードについて解説してきました。
- アルバイト/フリーターもクレジットカードは作れる
- 狙い目は年会費無料のクレジットカード
- 流通系・消費者金融系カードは審査難易度が低く作りやすい
- スマホの分割払いも立派なクレヒスになる。くれぐれも遅延しないこと
アルバイトやフリーターだからクレジットカードが作れないとなんてことはありません。
どうせ無理だからと諦めず、安心して自分がほしいクレジットカードに申し込んでもらえばなと思います。