クレジットカードの発行には、所定の審査が行われます。審査では、申込者の支払い能力や信用情報が重視されますが、「審査に通りやすい人」「通りにくい人」には、ある程度の特徴が見られます。
クレジットカード審査に通りにくい人の中には「スーパーホワイト」という特徴があったりもします。今回はクレジットカードが作りにくいと言われる「スーパーホワイト」とは何なのかについて解説します。
スーパーホワイトとは
一般的にクレジットカードの審査では、「ブラック」という言葉を多く目にすることがあると思います。
「ブラック」は、簡単にいえば、信用情報に問題のある人物を指す言葉です。過去のクレジットカードなどの支払いに延滞があったり、借入やローンの支払いに問題があった場合に、悪い信用情報として記録されます。
こういったブラックに該当してしまった場合、クレジットカードの審査に通りにくくなってしまうと言われています。
そして、「スーパーホワイト」は、この信用情報に全く記録がない人をさします。つまり、これまでクレジットカードや借入、ローンなどの利用履歴がないということです。
信用情報に問題を抱えているブラックに対して、「スーパーホワイト」の場合、何ら問題がないように見えてしまいますが、クレジットカードの審査においては不利になってしまいます。
理由としては、信用情報の記録に何ら情報が記載されていない場合、審査を行う機関側としてみれば、申込者に支払い能力があるのか、安定してクレジットカードを利用してもらえるのか、判断することができないためです。
ペーパードライバーに運転をさせるのが不安であるように、信用情報に記録がない人にクレジットカードを利用させるというのは、カード会社にとってもリスキーなことです。
そのため、スーパーホワイトに該当する人はクレジットカードが作りにくいと言われています。
また、スーパーホワイトの特徴としては、信用情報が一切ないだけではありません。信用情報がないだけなら、学生などクレジットカードを持ったことがない若い人も該当します。
しかし、そういった人はクレジットカードの審査に落ちることはそんなにありません。
クレジットカードの審査において不利になるスーパーホワイトには、一般的に30歳以上という基準があります。
主に現金主義でクレジットカードなどを一切使わずに生活をしてきた人で「スーパーホワイト」に該当する場合、審査をする側としても、判断をするのが難しくなります。
ホワイトとスーパーホワイトの違い
「スーパーホワイト」という言葉がある以上、中間となる「ホワイト」という言葉も使われています。
ただ、「ホワイト」については、解釈が分かれる部分もありますので、ここでは両方とも説明していきます。
①「ブラック」の対としての「ホワイト」
信用情報に問題のある人として「ブラック」という表現を用いますが、その逆として、信用情報に全く問題がなく、クレジットカードや借入などを安定してい使っている人を「ホワイト」と呼ぶ場合があります。
クレジットヒストリーに、支払い延滞や事故情報の記載が全くない、カード会社にとっては優良顧客となります。
こういったホワイトに該当する人は、クレジットカードなどの審査でも通りやすいといわれています。
②信用情報に記載がない人としての「ホワイト」
優良な顧客として「ホワイト」という表現が用いられる一方で、信用情報に記載がないという意味でも「ホワイト」という言葉が使われます。
これは、過去に金融事故を起こして「ブラック」になってしまった人で、一定期間クレジットカードやカードローンなどが使えず、信用情報の記録が一切ない人をさします。
実は、こういった信用情報については、一定期間が経過すると記録が削除されるというルールになっています。
そのため、ブラックになって、クレジットカードなどの利用が停止してしまった人でも、一定機関が過ぎれば、信用情報上は真っさらになります。
こういった過去にブラックになってしまったために、信用情報の記録がない人のことも「ホワイト」と呼びます。
③スーパーホワイト
スーパーホワイトは、信用情報における記録が全くない人を指す言葉です。クレジットカードやかードローンの利用経験がない人が該当しますが、実は、信用情報の記録上では、「スーパーホワイト」と「②のホワイト」は、同じ見た目になってしまいます。
どちらも信用情報の記録がないという見た目になってしまうため、スーパーホワイトというのは、一見すると経験はないけど、問題もない、という感じに解釈ができますが、審査においては、過去に金融事故を起こしたのではないかという疑いが持たれます。
そのため、スーパーホワイトの人が審査において不利になるというケースがあります。
クレジットカードの審査とスーパーホワイト
学生などの若い人であれば、スーパーホワイトであっても、ある意味当然なので、クレジットカードの審査において不利になることは少ないでしょう。
ただ、ある程度年齢が高い人で、スーパーホワイトの場合、クレジットカードの審査で不利になることがあります。
クレジットカードの審査では、年収や職業なども見られますが、クレジットカードという特性上、信用情報が重視されます。スーパーホワイトの場合、先ほども触れましたが、「ホワイト疑惑」がかけられる場合もあり、審査に落ちることもあるでしょう。
ただ、クレジットカードの審査は、「スコアリングシステム」という仕組みが用いられています。これは、申込者の情報を基に、信用度を数値化するものですが、年収や職業、預貯金や信用情報などのデータに基づいて、点数が加算されていきます。
そのため、信用情報がスーパーホワイトであっても、必ずしも審査に落ちるわけではありません。年収が高く、安定した職業に就いており、預貯金も十分にあった場合、たとえ信用情報の記録がなくても、カード会社が設定する基準を上回ることは可能です。
なので、スーパーホワイトの人は、クレジットカードの審査において不利になることはありますが、絶対に審査に落ちてしまうわけではないので安心しましょう。
スーパーホワイトから脱出する方法
クレジットカードなどを使う・使わないは好みによっても分かれますが、全く使ったことがないという人は、スーパーホワイトになってしまい、以後クレジットカードを作ろうと思っても難しくなってしまうケースがあります。
そこで気になるのは、どうすればスーパーホワイトから抜け出せるのかについてですよね。
信用情報がないということは、信用情報を作り出す必要があります。
一番考えやすいのは、クレジットカードを作って、一定期間使うという方法です。スーパーホワイトの人でも、カード会社によっては、審査に通ることもあるので、そういったクレジットカードを作って、延滞することなく安定した利用を続けるのがおすすめです。
ただ、スーパーホワイトの場合、クレジットカードの審査において不利になる場合もあるので、クレジットカードが作れない場合には、別の方法で信用情報を作る必要があります。
その方法として、代表的なのがスマホを購入するというものです。スマホを購入すると、利用料金に加えて、端末代を分割で支払う形になることが多いですが、このスマホの分割払いを重ねていくことによって、信用情報を積み上げることが可能です。
スマホの分割払いも、クレジットカードも毎月支払いを続けるという形になるため、こういった方法でも信用情報を加えることができます。スマホの場合、期間としては2年ぐらいが目安となります。
こういった方法で、スーパーホワイトから抜け出せるので、お試しください。
スーパーホワイトでもカードを作る方法
スーパーホワイトだとクレジットカードの審査で不利になることが多いですが、それでも必ず審査に落ちてしまうというわけではありません。
カード会社によって、審査の基準は異なります。そのため、審査基準が甘いクレジットカードであれば、スーパーホワイトでも作れる可能性が高いです。
もちろんスーパーホワイトから抜け出すことが最優先ではありますが、まずはクレジットカードが作りたいという場合は、審査の甘いカードを作ることをおすすめします。
審査が甘いクレジットカード① 楽天カード
楽天カードは、比較的審査が甘い傾向にあるクレジットカードの代表格です。学生や主婦でも発行することが可能となっており、カード会社としても顧客数を重視しているため、他のカードよりも審査に通りやすいと言われています。
ポイントも溜まりやすいですし、初めてのクレジットカードにも向いているため、スーパーホワイトの人であってもおすすめです。
審査が甘いクレジットカード② アコムACマスターカード
アコムのクレジットカードは、他のカード会社とは異なる審査基準を用いており、そのために審査に通りやすいと言われています。
審査では、WEB上でわずか3秒で診断が完了し、発行可能かどうかがわかります。即日発行も可能で、スーパーホワイトの人でも、作りやすいクレジットカードです。
まとめ
- スーパーホワイトは信用情報の記録が一切ない人
- スーパーホワイトはクレジットカードの審査で不利になりやすい
- スーパーホワイトから抜け出すには、スマホ購入などでクレジットヒストリーを作る
クレジットカードにおけるスーパーホワイトについて解説していきました。人によっては、クレジットカードを持たない主義の人もいますが、全く使わないというのもスーパーホワイトになってしまうため考え物ではあります。
スーパーホワイトから抜け出す方法としては、そこまで難しいわけではありませんし、信用情報に問題があるわけではないので、クレジットカードが作れるように、これらの方法を試してみるといいでしょう。