クレジットカードを何度申し込んでも、審査に落ちてしまうという悩みを抱えている方は、自身の信用情報に問題がある可能性が高いです。
クレジットカードの審査には、年収や貯金といった収入面が重視されます。そんな中でも、安定した職について、収入も問題ないのに審査に落ちてしまうという人は、「クレジットヒストリー」に問題を抱えているかもしれません。
今回はクレジットカードの審査において重要な「クレジットカードヒストリー(クレヒス)」についてや、クレヒスを良くするための「修行」についてまとめていきます。
クレジットカードヒストリー(クレヒス)とは?
まずは、「クレジットカードヒストリー(クレヒス)」について知っていきましょう。
クレジットカードを申し込んだ時には、決まって審査が行われますが、その際に基準となる要素の中でも、「クレヒス」は重要な位置を占めています。
クレヒスは、クレジットカードやカードローンなどの使用歴を指す言葉で、申込者がこれまで、どのような使い方をしてきたかが見られます。
クレジットカードの審査において重視される「クレヒス」ですが、審査の基準となる以上、当然ながら、良い/悪いクレヒスがあります。
では、「良いクレヒス」「悪いクレヒス」とは何なのか、解説していきます。
悪いクレジットヒストリー
悪いクレヒスとしてわかりやすいのが、支払いの遅延や融資状況などが挙げられます。過去にクレジットカードを利用した際の支払いに遅れがあった場合には、当然ながら次のクレジットカードでも同じことが生じるという判断がなされます。
また、かードローンでも、複数の会社から融資を受けていたり、収入に見合わない借り入れがあった場合なども、支払い能力に問題ありとみなされてしまいます。
その他にも、携帯電話・スマホの料金の支払い遅延などが挙げられます。
また、クレジットカードを全く使ったことがないというのも、クレヒスとしては「悪い」と判断されます。何ら問題がないようにも見えますが、クレジットカードを使ったことがないということは、今後安定してクレジットカードを使ってくれるか判断できないということになります。
学生などの若い人だと、その辺も加味して判断されますが、30代以上の人でクレジットカードを使ったことがなく、クレヒスが全くないというのも、問題ありとしてみなされます。
良いクレジットヒストリー
今度は良いクレヒスについてまとめていきます。良いクレヒスというのは、当たり前ですが、クレジットカードを安定して使い続けていることが挙げられます。
支払いも滞りなく行なっており、ローンや借金などもほとんどないような人は、審査においても優良顧客として判断されます。
そのため、クレジットカードの審査に通りやすくするためには、「良いクレヒス」を持っておく必要があります。しかし、先ほども触れたように、クレジットカードを全く使ったことがないというのは、「悪いクレヒス」に分類されます。
なので、クレジットカードの審査に落ち続けている人は、「良いクレヒス」を作り上げる「修行」をしてみるといいでしょう。
クレヒス修行の方法
クレヒスの修行方法としては、いたってシンプルです。クレジットカードの利用を一定期間続けるだけで「クレヒス」を積み上げることができます。
その際に、重要なのは、絶対に支払い延滞をしないことです。延滞をしてしまったら、せっかく積み上げたクレヒスが台無しになります。
クレジットカードを無理のない範囲で毎月使って、滞りなく支払いを行うことで、良いクレヒスを作り上げていきましょう。
クレヒス修行には最低半年必要
クレヒス修行の具体的な期間としては、最低でも半年間は続けるべきです。その間に延滞などの問題を起こさなければ、良いクレヒスを残すことができます。
クレジットカードヒストリー(クレヒス)確認の方法
クレジットカードの審査に落ちる原因に、収入や職業以外にも、クレヒスが重要となるわけですが、自分のクレヒスが今どのような状況になっているのか、確認しておきたいですよね。
クレジットヒストリーは、主に信用情報機関が保存しており、そこに問い合わせることによってクレヒスの開示請求ができます。
国内の信用情報機関としては、主に
「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」
「株式会社日本信用情報機構(JISS)」
「全国銀行個人信用情報センター(JBA・KSC)」
の3つがあります。
それぞれの期間から信用情報の開示請求を行うことで、自分のクレヒスを確認することができます。
【開示請求方法】
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
インターネット・郵送・窓口から請求可能。
手数料はインターネット・郵送は1000円、窓口は500円。
https://www.cic.co.jp
・株式会社日本信用情報機構(JISS)
スマホアプリ・郵送・窓口から請求可能。
手数料はスマホ・郵送は1000円、窓口は500円。
https://www.jicc.co.jp
・全国銀行個人信用情報センター(JBA・KSC)
郵送のみで請求可能。
手数料は1000円。
https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
クレヒスがブラック
信用情報を確認することで、自分のクレヒスの状況が把握できます。その際に、いわゆる「ブラック」に該当していた場合、顧客として問題ありとみなされることになります。
わかりやすい判断方法としては、クレヒスを確認する中で、「支払い状況」の欄をチェックします。そこには、過去にクレジットカードなどで支払ってきた履歴が載っているのですが、そこに「異動」という文字が書かれていたら「ブラックリスト」に入っていると判断できます。
支払いの延滞を繰り返していたり、借り入れ状況が好ましくない場合に、このような判断がなされている場合があります。
ブラックリストになってしまった場合には、審査を通過するのが極端に難しくなるので注意しましょう。
クレヒスがホワイト
悪いクレヒスの1つに、クレジットカードなどの利用歴が全くない人を挙げましたが、そういった人は「ホワイト」と呼ばれています。
クレヒスの履歴に何も記載されていない状態であるため、そのような呼び方がされますが、ホワイトだった場合にも、問題はないのですが、審査には通りにくいといわれています。
クレヒスを確認してホワイトだった場合は、修行を行なって良いクレヒスを積み上げておくと良いでしょう。
クレヒス修行におすすめのクレジットカード
良いクレヒスを作るためには修行が必要と書きましたが、問題なのは、修行をするためのクレジットカードがないという場合ですよね。
そもそも審査に通りにくいにも関わらず、クレジットカードを使えというのも、無理のある話かもしれません。
ただ、クレジットカードにもさまざまな種類があり、審査に通りやすいものなど、修行に合うカードがあります。
ここでは、クレヒス修行におすすめのクレジットカードをいくつか紹介します。
①アコムACマスターカード
アコムが発行しているクレジットカード「アコムACマスターカード」は、審査自体がアコム独自の基準を用いているため、一般的なクレジットカードの審査よりも通りやすいといわれています。
審査が緩いというのは、クレヒス修行のためには必須条件となるので、非常におすすめできますし、最短で即日に発行でき、当日に受け取ることもできます。
②楽天カード
楽天ポイントでおなじみの楽天カードですが、初めてのクレジットカードにもおすすめされるほど、審査に通りやすいといわれています。学生やフリーターでも持つことができるので、クレヒス修行にはもってこいです。
③イオンカード
主婦などに人気があるのがイオンカードです。専業主婦をターゲット層に設定しているため、審査に通りやすいことでも知られています。
クレジットカードとしての利便性も高いので、使いやすくておすすめです。
スマホを購入してもクレヒスがつく
クレヒス修行のためには、クレジットカードを使い続けるという方法を紹介しましたが、それ以外でも修行は可能です。その方法とは、スマホ料金の支払いです。
毎月利用料金を支払うスマホでも、クレヒスがつきます。仕組みとしても、毎月料金を支払い続ける形になるので、スマホ料金を安定して支払っていれば、クレジットカードも同じように使えると判断できます。
もしクレジットカードを使った修行が難しい場合には、スマホ料金を安定して支払うというアプローチを試してみてください。
ハウスカードを使う方法
クレヒス修行には、「ハウスカード」使うという方法もあります。
「ハウスカード」というのは、国際ブランドの「VISA」「JCB」「MasterCard」などがついていないクレジットカードをさします。また、百貨店やデパートなどが発行しており、発行している企業のサービスでしか使えないという特徴もあります。
現在では、あまり見ることはなくなりましたが、ハウスカードの場合、通常のクレジットカードよりも審査が緩いので、発行しやすいというメリットがあります。
そのためクレヒス修行に使うことも可能です。
まとめ
- 「クレヒス」は、カード審査において重要
- 「クレヒス」は信用情報機関から確認できる
- 「クレヒス」は修行することで良くできる
クレジットカードヒストリー(クレヒス)についてまとめていきました。クレジットカードの審査において重要な要素を占めるので、安易にクレヒスを傷つけるような行為はできるだけ避けたほうがいいでしょう。また、良いクレヒスは作ることができるので、審査に通らなくてお悩みの方は、ぜひ試してみてください。