クレジットカードの審査に銀行の口座残高は関係ある?

通帳


クレジットカード会社はどのような基準に基づいて入会審査を行っているのでしょうか?

1社の審査には通っても他社の審査には落ちたという話もよく聞きます。

そんな時に気になるのが審査基準のポイントですよね。

クレジットカードの申し込み時に引き落とし用口座として登録した銀行口座の残高が関係しているのではないかと考える人も多いようです。

クレジットカードの審査に銀行口座の残高は関係するのかをメインに以下の項目について分かりやすく解説します。

  • 入会審査で見られるポイントとは?
  • 銀行系クレジットカードに申し込む場合、同一グループなら銀行口座の残高をチェックされる?
  • 銀行口座の残高が影響するのはどんな場合?
  • 銀行口座の残高をクレジットカード会社に申告する時の注意点について。

それでは早速本文に入りましょう!

銀行口座の残高はクレジットカードの審査に影響する?

残高

クレジットカードを新しく申し込む際に引き落とし用の銀行口座を登録する欄がありますよね。

銀行口座にたくさん預貯金があれば審査に通りやすくなる?
逆に銀行口座に預貯金がない場合は審査に通りにくくなる?

この疑問をスッキリ解消しましょう。

結論から言うとクレジットカードの入会審査に銀行口座の残高が影響することはほとんどありません。

実際に私は楽天カードを新規で申し込みする際に、残高が数千円しかないみずほ銀行の口座を登録したことがあります。

審査結果を待っている間、もしかしたら口座に預金がほとんどないから落ちるのではないかとヒヤヒヤしていました。

預貯金が多い銀行口座にしておけば良かったなと後悔もしました。

しかし無事に入会審査に通りクレジットカードを手に入れることができました。

この件でクレジットカードの審査に銀行口座の残高は影響しないことが分かりました。

そもそもクレジットカード会社は個人の銀行口座の残高を勝手に調べることはできません。

個人の銀行口座の情報は銀行側がしっかり保護してくれています。

このようなことからもクレジットカードの審査に口座残高はほとんど影響しないことが分かりますよね。

では次にクレジットカード会社は銀行口座残高ではなく、どのようなポイントから入会審査の合否判定を行っているのかについて見ていきましょう。

銀行口座の残高以外で見られる審査のポイント

クレジットカードは発行する会社によって大きく4種類に分かれています。

■銀行系のクレジットカード
銀行またはその関連会社が発行するクレジットカードです。
三井住友カードやみずほマイレージクラブカードなどがあります。
銀行系のクレジットカードにはキャッシュカードと一体型の物もあります。

■信販系クレジットカード
信販系とはクレジットカードの発行やカードローンを専門的に行っている会社が発行するクレジットカードです。
ニコスカードやオリコカードなどがあります。

■流通系クレジットカード
スーパーやデパートなどの小売業またはその関連会社が発行するクレジットカードです。
イオンカードやEPOSカードなどがあります。

■メーカー系クレジットカード
一般企業や団体が発行するクレジットカードです。
JALカードやエネオスカードなどがあります。

クレジットカード会社は新規に申し込みがあると独自の基準に基づき入会審査を行います。

先ほどご紹介したようにクレジットカードには様々な種類があるのですが、その審査基準は統一されていません。
またその審査基準の詳細については公表されていません。

このため同条件で申し込んでも1社では合格したのに他社では落ちてしまったということが起こるのです。

審査基準は会社により様々ですが一般的にはどのクレジットカード会社も以下の2項目は審査基準にしています。

審査ポイント①申し込み者に返済能力はあるのか?

クレジットカード会社にとって申し込んだ人物に返済能力があるのかないのかは重要な審査ポイントとなります。

クレジットカード会社はお金を立て替えるわけですから返済能力のない人は審査で落とします。

申し込む際に以下の項目について聞かれることが多いです。

  • 年収
  • 持ち家または借家の確認
  • 居住年数
  • ローンまたは借り入れの有無など

申し込み者が働いている場合は会社の情報も聞かれます。

会社に在籍確認の電話がかかってくることもあります。

主婦の場合は世帯の年収を聞かれます。

本人には収入がない場合でも世帯主に収入があればクレジットカードに申し込むことができる会社もあります。

またキャッシング枠つきの場合は主婦は申し込めないことが多いのですがイオン系のクレジットカードなどは主婦でも申し込みができます。

審査に通れば世帯主の年収に応じキャッシングの枠も付与されます。

ポイント②申し込み者はお金を立て替えても大丈夫な人物か?

入会審査の最も重要なポイントとなるのが信用情報です。

クレジットカード会社は信用情報については自由に閲覧することができます。

信用情報には他のクレジットカードの利用状況や支払いの延滞情報、新規のクレジットカードの申し込み状況などが詳細に記載されています。

他のクレジットカード会社の支払いが滞っているなどの情報があるとカード審査に落ちる可能性が高くなります。
またこんな人も要注意ですよ。

短い期間に何社もクレジットカードを申請していると、不審に思われカード審査に通らなくなってしまいます。

クレジットカードに何枚も申し込む=お金にとても困っていると捉えられてしまうからです。

本当にあった実例をご紹介しますね。

Aさんはお小遣いサイトのポイント狙いで複数のクレジットカード会社に申し込みをしていました。

以前は審査に通っていたため余裕でいたところ複数の審査に落ちてしまいました。

お小遣いサイトではこのサイトからクレジットカードに申し込み、カードが発行されたらポイントを付与しますとの案件が多いです。

1枚あたり1万ポイント近く付与されることで人気です。

1ポイントが1円換算なのでかなりお得なお小遣い稼ぎと言えます。

しかしAさんのように複数の会社に短期間に申請すると審査に通らなくなるためご注意ください。

銀行系のカードの同一グループでは影響があるか?

銀行

第1章でクレジットカードの審査に銀行の口座残高はほとんど影響しないとご紹介しました。

では銀行系のクレジットカードに申し込む際に同一グループの銀行口座を指定した場合はどうでしょうか?

例えば三井住友カードに申し込む際に三井住友銀行口座を指定した場合などです。

基本的には同一グループの場合でもクレジットカード会社と銀行は別々の会社のため、入会審査の際に銀行の口座残高を調べることはありません。

ただし例外があります。

キャッシュカードと一体型のクレジットカードに申し込んだ場合は銀行の口座残高がチェックされるようです。

銀行口座の残高に応じてゴールドカードを勧めてくるなどの事例が報告されているためです。

ただしこれはあくまでクレジットカードの審査にクリアした上での話になります。

銀行口座の残高が影響するパターン

銀行系のキャッシュカード一体型のクレジットカードへ申し込む場合を除けば、銀行の口座残高が入会審査に影響を与えることはありません。

クレジットカード会社は勝手に個人の銀行口座の残高を調査できないためです。

しかし銀行口座の残高が入会審査に影響するパターンも存在します。

クレジットカードを申し込む場合に預貯金額の項目に金額を入力した場合です。

預貯金額を入力すると銀行の口座残高も入会審査の対象になります。

銀行の口座残高が多ければ審査に多少は有利に働くこともあります。

しかしながらクレジットカード会社は預貯金額よりも年収や延滞履歴など信用情報の方をより重視します。

銀行の口座残高がどんなに多くても過去に延滞を繰り返したり、短期間に何枚ものクレジットカードを申し込むなどしていれば信用できないと判断され入会審査には通りません。

銀行口座の残高を申告する際の注意点

クレジットカード会社により預貯金額の取り扱いは異なります。

申し込みフォームに預貯金額の項目がない場合もあります。

私が楽天カードに申し込んだ際は預貯金額の項目は選択式でした。

また銀行口座残高の総額が聞かれるのではなく、1年間にクレジットカードの返済として使える金額を選ぶという内容でした。

【申告しない】【ない】の選択肢もありました。

特に主婦など自分で収入がない場合は今ある預貯金で支払い可能の額を選択しておいた方が入会審査には多少通りやすくなります。

だからと言って虚偽の申告をしてはいけません。

クレジットカードを申請する時にやってはいけないことは虚偽の申告をすることです。

多少のことならクレジットカード会社もそのまま処理してくれますが、明らかに虚偽の情報であるとみなされた場合はブラックリスに入れられてしまいます。

ブラックリストに入ると教育ローンや車のローンに申し込む時の妨げとなります。

銀行の口座残高が多ければ審査に通るというものではありません。

あれば多少有利に働くというだけです。

銀行口座の残高がない場合はないまたは申告しないを選択するようにしましょう。

まとめ

  • クレジットカードの入会審査に銀行の口座残高はほとんど影響しない。
  • ・クレジットカードの審査の大きなポイントは2つある。
    1. 返済能力を見るための年収や居住年数などの個人情報。
    2. 他社のカード利用情報や延滞履歴、他社へのカード申請状況などの信用情報。
  • 銀行系のキャッシュカード一体型のクレジットカードを申し込む場合、口座残高により勧められるカードのランクが変わることがある。
  • クレジットカードに申請する際に預貯金額の項目に答えると審査の対象となる。
  • 特に主婦など収入がない人は預貯金額が多い方が多少は審査に通りやすくなる。
  • クレジットカード申請時に登録した情報に重大な虚偽があると判断された場合、ブラックリストに入れられる可能性がある。

いかがでしたか?
クレジットカードの審査には銀行口座の残高はほとんど影響しないことが分かりました。
ただし申し込み時に預貯金額の項目がある場合は記入した方が審査ポイントは多少上がります。
審査に通るためには他社の支払いの延滞をしないことや、短期間に何枚も申し込まないことの方が重要です。
最後までお読みいただきありがとうございました。