固定電話と携帯電話でクレジットカードの審査は変わる?

受話器


クレジットカードの審査時には若年層であれば携帯電話のみ所持しているケースも多いはず。

ですが申込記入欄には固定電話の項目もあるし、固定電話がないと審査に不利になるという噂も聞いたことがある。

今回はそんな固定電話と携帯電話でクレジットカードの審査に変動はあるのかどうかを紹介します。

固定電話と携帯電話でクレジットカードの審査は変わる?

固定電話と携帯電話でクレジットカードへの審査は変わるのか議論されることがあります。
結果だけ先に言ってしまうなら固定電話か携帯電話かでクレジットカードへの審査に差が生じることはありません。

固定電話がなくて携帯電話も所持していないとなってしまうとなにか不都合があった場合に電話連絡できる電話番号がないということなのでそれは困りますが「固定」か「携帯」かによって、審査に影響することはないです。

いづれにしてもスマホが普及しきっている現代社会において、
1人暮らしや若年層夫婦で固定電話を確実に持っていることの方が難しいでしょう。

事実私自身もクレジットカードの審査を何度もおこない、いくつかのカードを所持してきていますが固定電話番号を記入したことは一度たりともありません。審査中も固定電話がないから審査に時間を要したなんてこともなく、円滑に手続きを進めてこれていますので固定電話に執着する必要性はありません。

固定電話を使っているならそれはそれでいいという程度で留めておきましょう。

固定電話がクレジットカードの審査に与える影響

前述では固定電話と携帯電話だとどちらがクレジットカードの審査に有利か説明しました。
では、固定電話自体のクレジットカードの審査に与える影響とはどういうものなのか。

これはクレジットカードの審査時にクレジットカード会社が利用するスコアリング点数が関わってきます。
スコアリングとは、カード申込者の申し込み情報に対して点数を付けて評価することです。

そして、このスコアリングの結果によってクレジットカードの審査が通過するか否かが異なってくるということです。
点数を付ける際には細かく分けられた項目があって、勤務先・勤続年数・年収・職業といった仕事に関する内容から電話番号・借入の有無・家族構成・配偶者など、より踏み入った情報などを参考にしています。

そして、いま紹介した中にある電話番号の中に携帯番号や固定電話の有無が含まれています。
携帯番号のみで10点、固定電話番号のみで20点、両方の所持で30点といった具合になっています。

携帯電話と固定電話で審査に影響する違いはほとんどないことは説明しましたが、この点数を見る限りでも大した影響がないことはお分かりになるかと思います。ただ点数から分かる通り両方所持していればスコアとしても大きくなってくるので有利に働くという意味で影響はしてきます。

あとは固定電話番号宛てに在籍確認が発生した場合にも有利には働きやすくなります。
固定電話を所持しているということは、基本的にはそこに住んでいる可能性が高いわけなので本人確認がとれれば、「なにかあっても固定電話を持つこの自宅宛てにコールすればいい」と信頼性は生まれやすくなります。

固定電話がどうして審査に影響があると言われるのか

電話機
では、なぜ固定電話が審査に影響すると言われているのか。
これは時代の流れによるものと言ってもいいでしょう。

いまでこそ携帯電話が普及しきっていて、どこもかしこもスマホだらけの状態です。
当然そんな現代社会にクレジットカード会社も順応しなければなりませんから、固定電話も所持していなくても携帯電話で本人確認が取れればOKという風に考えています。

もちろん一昔前も固定電話がなくて携帯電話しかない方が審査に落ちていたのかといえばそうでもありません。
しかし、高年齢層の方々からすれば固定電話の存在はクレジットカード審査において1つのステータスになっていたことは間違いありません。

なんなら携帯電話はおろか固定電話を自宅に置けていないことも当たり前の時代もありましたし、それだけ相手と電話で話せるというのは当時からすれば画期的な発明だったし、それだけ高価な商品でした。

あとはクレジットカード会社が用意する申込記入欄にもよるのでしょうが、固定電話が記入必須となっていたクレジットカード会社もあったので固定電話がそれほど審査に重要な影響を与えていると思われた理由ではないでしょうか。

ちなみに固定電話の項目が記入必須となっている場合は、携帯電話番号を記入すれば問題ありません。
それが固定電話を持っていないという証明にもなります。
固定電話の欄に携帯電話の番号を記載することが怖いという方もいらっしゃるかもしれませんが、クレジットカードの審査をするのに固定電話は必須ではないのにも関わらず、必須事項として扱われている以上は、そういった対処方法でなければ申し込みすらできないことになってしまうので安心してください。

ということで固定電話が審査に影響があると言われる理由は、一昔前からの風潮と固定電話番号を記入必須にしているクレジットカード会社があったからというお話でした。

固定電話にカード会社から確認の連絡が来る場合がある?

申し込み時に固定電話を記入した場合クレジットカード会社から確認の連絡が来るかどうか気になりますね。
家庭は人それぞれですから自宅に電話をかけられて大変迷惑したなんてことも全然あり得る話です。

これに関しては基本的には固定電話には連絡はこないと思って大丈夫です。
あらかじめ固定電話と一緒に携帯電話も記入していれば、クレジットカードの審査では携帯電話に確認の連絡がきます。

例外として携帯電話に何度か連絡して返事がない場合には、固定電話に連絡がいくようにはなっています。
あとは申込記入欄の時点で日中連絡先としていづれかを選択できるようになっている場合もあります。

なので親にバレるなど自宅に電話をされて困るという方は、絶対に確認の電話は取るようにしましょう。
電話がきた時点ででれなかった場合でも、折り返しで掛けなおせば問題ありません。

携帯電話だけでも審査には問題はない

ここまで固定電話と携帯電話における審査の差を紹介しました。
最後に携帯電話だけでも審査に問題はないのか改めて説明します。

先にも説明したように現代社会では携帯電話が当たり前になっているので審査に影響はありません。
固定電話と携帯電話かによって審査の内容が変わるなんてこともないです。

あくまで固定電話は審査を通過する上での補助的な役割として考えておけばOK。
なんなら電話以上に重要なのはクレジットカードの延滞履歴や自己破産の経験、一定の収入の有無などですので固定電話か携帯電話かで神経質になる必要性はありません。

大事なのは「この人はお金のやり取りで信頼に足る人物かどうか」という点ですので、
過去にお金で失敗したことがあるのかどうかを気にしましょう。

ただしプラチナカードやブラックカードを申し込む場合、必要なスコアリング点数がより高く求められますので携帯電話だけでは難しい可能性も生まれてきます。そうした場合には固定電話の出番です。
固定電話+携帯電話で30点を稼ぐことができるので審査に有利に働く可能性がでてきます。

ただプラチナカードやブラックカードを申し込むような方は、金銭的に余裕がある方が多いでしょうから固定電話がなくても携帯電話とそれ以外の勤務先や年収などのスコアリングだけで審査が通過するパターンも多いです。

まとめ

■固定電話と携帯電話でクレジットカードの審査に影響はないに等しい。
■スコアリングにおける固定電話の有無で審査に有利に働く可能性はある。
■固定電話が審査に影響するという風潮は、時代の変化と固定電話番号を記入必須にする会社があったから。
■申し込み時に携帯電話番号を記入していれば最初から固定電話に連絡が来ることはない。
■プラチナカードやブラックカードでなければ携帯電話だけで問題ない。

いかがでしたか? 固定電話と携帯電話が審査に与える影響のほどは理解できたでしょうか。
基本的に収入があって金銭的なトラブルがない方であれば、審査時に引っかかる要素というのは限られてきます。
なのであまり電話番号にこだわらずにお金で信頼を裏切らないことを優先しましょう。