クレジットカードの申込書には、「他社からの借り入れ件数」と「他社からの借入額」を記入する項目があります。
この他社借り入れにはカードローンが含まれますが、
「なぜ他社からの借り入れ状況を申告しなければいけないのか?」
「クレジットカード審査に影響するの?」
そんな疑問を抱く方は少なくないでしょう。
そこで今回は、カードローンを始めとする借り入れはクレジットカード審査に影響するのか?どのような借り入れが審査に影響するのか詳しく解説しています。
今、カードローンなどの借り入れがあってクレジットカード審査に通るか不安という方はぜひ参考にしてください。
借入(ローン)はクレジットカード審査に影響する?
結論を言うと、カードローンやキャッシングなどの借り入れはクレジットカード審査に影響します。
後述しますが、すべての借り入れがクレジットカード審査に影響するわけではありません。クレジットカード審査に影響する借り入れがあれば影響しない借り入れもあります。
他社借り入れが少ないほどスコアリングは高い
クレジットカード審査では、申し込み者の職業や年収、勤続年数などいわゆる属性と呼ばれる項目それぞれに点数をつける「スコアリング」というシステムを用いて審査を行います。
スコアリング審査で点数化した後、その総合計点数がカード会社の定める合格基準点をクリアしていれば審査通過、クリアできていなければ審査落ちとしています。
そして、他社借り入れはこのスコアリング審査の対象となっています。スコアリングでは点数が高いほど審査に有利です。他社借り入れの場合、件数と金額それぞれ低いほど高得点となります。
ということは、他社借り入れが多いとクレジットカード審査にマイナス影響を与えることになるというわけです。当然ながら、借り入れが多いとそれだけ返済負担は重くなるため、クレジットカードの利用代金を支払いできない可能性が大きくなると見られてしまいます。
この他社借り入れが原因となりクレジットカード審査に落ちてしまうこともあります。
ただ、借り入れ件数が何社以上あると審査落ちになるのか?という基準はカード会社によって異なるので、一概に「◯社以上の借り入れがあると審査落ちする」とハッキリとは言えません。
ただ、各カード会社の審査傾向から察するに、借り入れ件数が3社以上あるとクレジットカード審査に落ちる可能性が高いと思ったほうがいいです。クレジットカード審査に通りたいなら、他社借り入れは1社まで、多くても2社までにとどめておきましょう。
既に3社以上借り入れがあるなら、どれか1社だけでも完済して借り入れ件数を減らしてからクレジットカードに申し込むのが無難です。
クレジットカード審査と総量規制
クレジットカード審査における他社借り入れで覚えておいてほしいのが「総量規制」です。
総量規制とは、貸金業者(消費者金融、信販会社など)からの借り入れを年収3分の1までとする法律です。
たとえば、年収300万円の人が貸金業者から借り入れできる金額は100万円まで、年収600万円なら200万円までとなります。年収3分の1に抵触する借り入れをしている場合は、あらたに貸金業者から借り入れすることはできません。
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠の2種類あります。総量規制の対象となるのはキャッシング枠のみです。ショッピング枠は総量規制の対象外となります。
たとえば、年収300万円ですでに貸金業者から100万円の借り入れをしているにもかかわらず、新たにクレジットカードに申し込むときにキャッシング枠を希望すると、総量規制に抵触しているため審査落ちする可能性があります。
貸金業者から借り入れがある場合、クレジットカードのキャッシング枠を付けるのには十分注意が必要だということです。そして、それが原因で審査落ちすることもあるということは覚えておきましょう。
カードのショッピング枠・キャッシング枠の限度額の基準
クレジットカードのショッピング枠・キャッシング枠の限度額はどのような基準で決まるのでしょうか?
ここではクレジットカードの利用限度額について見ていきましょう。
利用限度額は初めの審査で決まる
クレジットカードのショッピング枠・キャッシング枠は、最初の審査で決定されます。
クレジットカードを利用するうえで利用限度額を意識するのは、利用限度額の上限に達すると回復するまでそれ以上カードで決済することができなくなるからです。
申込書に希望の利用限度額を記入しますが、実際にカードが届くと希望額よりも低くなっていることもあります。
その理由は、先ほど説明した通り審査をベースに利用限度額が決められているからです。
利用限度額の基準は明確にされていませんが、申込書に記載された情報をもとにいくらまでなら返済できそうなのかカード会社が判断して利用限度額を決定します。
- 職業
- 雇用形態
- 勤続年数
- 年収
- 年齢
- 家族構成
- 住居情報
当然ながら、年収に対して利用限度額が高額だと返済遅延や滞納する可能性があると考えます。そのため、いくらまでなら遅れずにきちんと返済できそうなのか、上記のような情報をもとに限度額を算出しています。
ショッピング枠の基準は?
クレジットカードのショッピング枠の限度額は割賦販売法が基準となります。
クレジットカードは、カード会社が一時的に立て替えるため割賦販売法が適用されます。
ポイントとなるのは支払い可能見込額です。
支払い可能見込額は「年収・預貯金額-生活費・債務=支払い可能見込額」という計算式で算出されます。
生活費は「生活維持費の算出方法」と呼ばれる法令で金額は下記の表の通り決められています。
•住宅ローン・家賃あり
世帯人数1人 | 116万円 |
---|---|
世帯人数2人 | 177万円 |
世帯人数3人 | 209万円 |
世帯人数4人以上 | 240万円 |
•住宅ローン・家賃なし
世帯人数1人 | 90万円 |
---|---|
世帯人数2人 | 136万円 |
世帯人数3人 | 169万円 |
世帯人数4人以上 | 200万円 |
上記をもとに、実際に支払い可能見込み額を計算してみましょう。
- 申告年収:300万円
- 住宅ローン・家賃なし
- 債務(年間請求予定額):40万円
- 世帯人数:2人
年収300万円-債務40万円-生活費136万円=支払い可能見込額124万円
このように、支払い可能見込額は124万円となりました。
ショッピング枠の利用限度額を決めるには以下の計算式を用います。
支払い可能見込額×90%=ショッピング枠の利用限度額の上限
これをもとに計算すると・・・
つまり、クレジットカード会社は116.5万円を超えない範囲でショッピング枠の利用限度額を設定します。ただし、この数値は目安であり、他社の利用履歴や支払い状況も踏まえて最終的に決められます。
クレジットカードの利用履歴も重要
既にクレジットカードを保有している場合、その利用履歴も利用限度額の大きな判断材料となります。
クレジットカードの利用履歴は個人信用情報機関に登録・保管されており、この情報をクレヒス(クレジットヒストリー)と言い、カード会社は審査の際などに照会しています。
紹介した結果、他社クレジットカードの返済を遅延していたりキャッシング枠の利用が多いと、返済が困難と判断され利用限度額が少なめに設定される場合があります。
キャッシング枠の基準は貸金業法
クレジットカードのキャッシング枠は貸金業法が基準となります。
貸金業法には総量規制という規制があり、これによりキャッシング枠の利用限度額は年収の3分の1以下とされています。
はじめの利用限度額は返済可能な金額よりも低くなる
クレジットカードの利用限度額は、実際に返済可能であろう金額よりも低めになることが多いです。
その理由は、申込書に記載された情報や照会した信用情報だけでは、申し込み者がきちんと返済できる人間なのか判断できないからです。
その申し込み者が実際にクレジットカードを使って返済状況を見ない限り、カード会社はその人が信用できる人間なのか確信がもてません。
ですから、はじめの利用限度額は低く設定し、その後の利用状況と返済状況を見て限度額を上げたり下げたりするのです。
利用限度額にキャッシング枠が含まれている
審査で決定した利用限度額は、
- 総利用可能枠
- ショッピング総利用可能枠
- 内ショッピング割賦利用可能枠
- キャッシング枠
このように別れています。
総利用可能枠にはショッピング枠とキャッシング枠が含まれています。
ショッピング総利用可能枠は、総利用可能枠に含まれるうちの利用できる金額で、その中でリボ払いや分割払い可能な金額が決められているのが内ショッピング割賦利用可能枠となります。
クレジットカードで現金の借り入れをしたい場合は、キャッシング枠を付けることで可能になります。
クレジットカードのショッピング利用限度額には、キャッシング枠が含まれるため、片方を利用すればもう片方の利用限度額に影響します。
例えば、総利用可能枠が50万円でショッピング枠が50万円、キャッシング枠が20万円のクレジットカードがあるとします。このクレジットカードでショッピング40万円分使えば、キャッシングの利用限度額は10万円にまで減ります。逆にキャッシング枠で20万円の借り入れをすれば、ショッピング枠は30万円までしか使用できなくなります。
利用限度額が回復するタイミング
クレジットカードの利用限度額は上限に達すると、回復するまで限度額以上の使用はできなくなります。
利用限度額は使用したお金の支払いが済むと回復します。
意外と勘違いされる方が多いのですが、クレジットカードは月額制ではありません。クレジットカードには締め日と支払い日があり、一般的に締め日の翌月が支払い日となっています。
つまり、締め日を過ぎても支払日に支払いをしないと利用限度額は回復しないのです。ですから、利用限度額いっぱいまでカードを使用した場合は、次の支払い日までカードを使うことはできないのです。
例)利用限度額:100万円 締め日10日 支払い日5日
- 締め日である10日までに30万円を利用
- 締め日の時点で利用限度額は70万円
- 締め日から支払い日である5日までに50万円を利用
- 支払い日の時点で利用限度額は20万円
- 支払い日に締め日である10日までの利用分30万円を支払う
- 利用限度額は50万円に回復
締め日以降に使用した50万円分はその翌月の支払い日に支払いするので、利用限度額が100万円まで回復することはありません。これを知らずに使っていると、クレジットカードで決済できなくなったということが起こります。
審査に影響する借り入れ
クレジットカード審査に影響する借り入れは以下のとおりです。
- カードローン
- クレジットカードのキャッシング
- リボ払い残高
これらの借り入れはクレジットカード申し込み時に必ず申告します。
いずれも共通しているのは「無担保の借り入れ」だということです。通常、金融機関から融資を受けるには保証人や担保が必要ですが、上記の借り入れには保証人も担保も不要です。
クレジットカード審査に影響する借り入れは基本的に無担保の借り入れとなります。
カードローンは大手消費者金融や銀行カードローンなら借り入れしていてもクレジットカード審査に大きな影響を与える可能性は低いですが、街金や中小の消費者金融から借り入れしているとスコアリングは低くつけられます。
その理由は、大手消費者金融や銀行カードローンは、審査が比較的厳しく(特に銀行は厳しい)信用力がないと借りられないので、これらのカードローンを利用していると返済能力がある人だとカード会社から判断されます。
一方で中小の消費者金融というのは、大手消費者金融や銀行カードローンで借りられないような人が利用するケースが多く、「返済能力がない人」「大手や銀行で借りられない理由がある」などと思われてしまい審査に通りにくくなるのです。
審査に影響しない借り入れ
クレジットカード審査に影響しない借り入れは無担保融資以外の借り入れです。
- 住宅ローン
- マイカーローン
- スマホの分割払い
- 奨学金
これらの借り入れはクレジットカード申し込み時に申告する必要はありませんので、借り入れしていてもクレジットカード審査に影響しません。
ただし、スマホの分割払い返済を滞納していると個人信用情報機関に登録されるため審査に不利になります。スマホの分割払いは割賦契約なので、支払い履歴は漏れることなく登録されるので注意してください。
ちなみに携帯電話の料金だけの滞納であればクレジットカード審査に影響しません。あくまでもスマホなどの携帯電話本体を分割払いにしていて、携帯電話料金と一緒に支払っている場合だけです。
また勘違いされやすいのですが、これらの借り入れが審査に影響しないのは「延滞せず支払いできている」場合に限ります。
クレジットやローンなどの信用取引はいずれも個人信用情報機関に利用履歴が登録されるようになっており、返済が遅れると「遅延した」「滞納している」と言った情報が登録されクレジットカード審査に悪影響を及ぼします。
カード会社は借入額が分かる?
クレジットカードの申込書には、現在の借り入れ件数と借入額を記入する欄があります。
これまで説明してきたとおり、借り入れはクレジットカード審査に影響するということで中には嘘の借り入れ情報を書いてしまおうと考える方もいるでしょう。
しかし、借り入れ情報は個人信用情報機関に登録されているので、嘘はカード会社にバレてしまいますし、それが原因で審査落ちになることもあります。
ですから、クレジットカードの申込書には借り入れ情報は正確に記入するようにしましょう。
クレジットカードの審査での嘘はバレる?虚偽申告をするとどうなるか解説借り入れ件数
借り入れ件数には、カードローンやキャッシングなどの無担保でお金を借りている件数を記入します。クレジットカードのリボ払いとキャッシング枠も含まれるので間違えないように注意してください。
一方で、住宅ローンやクレジットカードのショッピング枠などは借り入れ件数に含まれません。
一般的に、借り入れ件数が3~4社以上あると、カード会社からは「お金に困っている」と判断され、スコアリングは低くなります。
借入額
借入額は上記で説明した無担保の借り入れの合計金額を書きます。
借入残高を記入するので、たとえば100万円の借金があって60万円返済済みなら借入額は40万円と書けばOKです。
借入額は年収に対する割合によって審査への影響度合いが変わってきます。
たとえば、年収600万円の人が100万円の借り入れがあるのと、年収200万円の人が100万円の借り入れがあるのでは、後者のほうが審査落ちする可能性が高いです。これは、年収に対して借入額が見合っていないので返済能力が低いと判断されるからです。
現時点で年収に見合わない借り入れをしている方や借入額が多いという方は、債務を減らしてクレジットカードに申し込みましょう。
借入額・件数は個人信用情報機関に登録されている
借り入れ情報は個人信用情報機関に登録・管理されています。この機関があるからこそ、嘘の申告をしてもカード会社にバレる仕組みとなっているのです。
クレジットカードやローンに申し込みしたとき、借り入れしたとき、返済したときすべての履歴が個人信用情報機関には記録されており、あらたにクレジットカード申し込みしたときはカード会社が照会をかけます。
カード会社は、申し込み者の返済能力と信用力を判断するために個人信用情報機関に登録されている信用情報を確認しています。
個人信用情報機関とは
個人信用情報機関とは、金融機関から信用情報を収集・管理し、金融機関に提供する機関です。
クレジットカード会社やローン会社は個人信用情報機関に加盟することが義務付けられており、契約や取引していく中で取得した信用情報は個人信用情報機関に報告して登録しなければいけません。
個人信用情報機関はそれらの登録情報を管理しており、加盟するカード会社やローン会社があらたに契約するときに申し込み者の返済能力を判断するために信用情報を提供しています。
どんな情報が登録されているのか
個人信用情報機関には以下のような情報は登録されます。
- 氏名・生年月日・電話番号・申し込み日・商品名などの申し込み情報
- 契約日・契約金額・支払い回数など契約に関する情報
- 入金日・入金額・残高金額・完済日・延滞の有無・延滞発生日・強制解約情報などの取引情報
- 自己破産情報
個人信用情報機関には、申し込み者の個人情報やクレジットやローンの利用履歴などが登録されます。
もちろん、これらの支払いを滞納すれば「金融事故情報」として登録されてしまい、これを巷ではブラックリスト入りと呼ばれています。一度でも金融事故情報が登録されると、5年間は消えずに残り続けます。その間、クレジットカードやローンの審査に通る可能性はほぼゼロに近いです。
借り入れにはクレジットカード審査に影響しないものもありますが、返済が遅れることで審査に影響してしまいますので、くれぐれも遅延や滞納をしないよう気をつけましょう。
借り入れ情報がわからない場合は自分で信用情報を確認すること
クレジットカード審査に影響する借り入れがあるけど、今は何社から借りていて借入残高はいくらなのかわからないという方もいるでしょう。
先述した通り、借り入れ情報で嘘をつくと審査落ちする可能性が高いですが、嘘を付くつもりはなくて単に勘違いで記入ミスしてしまったという場合でも虚偽申告とみなされてしまうので、借り入れ情報は正確に記入しなければいけません。
自分の借り入れ状況を正確に知りたいなら、個人信用情報機関に開示請求手続きして信用情報を確認するのが良いでしょう。
個人信用情報機関は3つあり、以下の方法で開示請求できます。
信用情報機関 | 開示請求方法 | 手数料 |
---|---|---|
CIC | インターネット | 1000円 |
郵送 | 1000円 | |
窓口 | 500円 | |
JICC | インターネット | 1000円 |
郵送 | 1000円 | |
窓口 | 500円 | |
KSC | 郵送 | 1000円 |
どの個人信用情報機関に開示請求すればいいのか?というと、どの金融機関から借り入れしているかによります。
クレジットカード会社や消費者金融から借り入れしているならCICIとJICCに開示請求するのがいいですし、銀行から借り入れしているならKSCに開示請求するのが良いでしょう。
中には複数の信用情報機関に加盟している金融機関もあります。各金融機関の公式ホームページで加盟している個人信用情報機関を確認するといいでしょう。
不安ならすべての個人信用情報機関に開示請求手続きするのが無難です。
借り入れがあっても審査に通りやすくなるコツ
借り入れがあってもクレジットカード審査に通ることは可能です。
どのような条件を満たしていると借り入れがあってもクレジットカード審査に通るのか、コツは以下の3つです。
- 他社借入額が年収3分の1以下
- 返済を滞納したことがない
- 直近2年以内に遅延・延滞なし
他社借り入れが年収3分の1以下
総量規制により、貸金業者からの借り入れは年収3分の1以下とされています。これは、消費者が問題なく返済できるであろうとされる借入額の割合です。
そのため、総量規制に抵触していれば審査通過はできませんし、逆に総量規制に抵触せず年収に対する借入額の割合が低ければ審査通過しやすいです。
他社借り入れがあっても借入額が極端に多くなければ、審査にさほど影響することはありません。
返済を滞納したことがない
クレジットカードやローンの返済を滞納してしまうと、個人信用情報機関に滞納した事実が登録されてしまいます。
下記は、CICに登録されている信用情報ですが、赤枠で囲った中の「26.返済状況」という項目に滞納すると「異動」と記載されてしまいます。
この項目に異動の記録があると返済を滞納したということですから、審査に通りません。
しかし、この項目に移動の記載がないなら滞納していないということですからクレジットカード審査に通る可能性が高いです。
滞納していないということは、クレジットカードやローンを順調に返済できているということですから、カード会社からすれば「この人なら利用代金を滞納せずきちんと払ってくれそうだ」と評価されて審査に通りやすくなります。
直近2年以内に遅延・延滞なし
クレジットカードやローンの返済を長期に渡って滞納しなくても、数日の遅延や延滞は信用情報機関に登録されます。
同様に下記はCICの信用情報ですが、赤枠で囲った部分には直近2年間の入金状況(返済状況)が記録されます。
この項目には「$」や「A」といった記号が記録され、それぞれ実際の入金状況を表します。
支払日に遅れずきちんと支払いできれば「$」マーク、期日を過ぎても入金がなかったり遅れたりすると「A」や「P」のマークが記録されてしまいます。
つまり、この入金状況のところに「$」マークが並んでいれば何ら問題ないということです。正常に支払いできているので、クレジットカード審査を通過できる可能性が高いです。
もし、「A」や「P」マークがついてしまっても、最長で2年すぎれば押し出されるので遅延の記録がある場合は消えるのを待ってから申し込むといいでしょう。
他社借り入れがあっても通るクレジットカード
カードローンなどの借り入れがあってクレジットカード審査に通るか不安という方におすすめのクレジットカードをご紹介します。
アコムACマスターカード
カードローンなどの借り入れがあっても作りやすいクレジットカードがACマスターカードです。
大手消費者金融のアコムが発行するクレジットカードで、一般的なクレジットカードとは審査基準が異なり「安定収入があるかどうか」などの独自の基準で審査してクレジットカードを発行します。
他社借り入れがあるけど審査に通ったという事例もあり、また本審査に申し込みする前に、借り入れがあってもカード発行可能かどうかをWEBで診断できる「3秒診断」があります。
借り入れがあってクレジットカード審査に通るか不安な方は、3秒診断を行ってから申し込むようにしましょう。
ACマスターカードは、年会費無料な上に審査は最短30分で完了し、カード発行は最短即日対応という特徴もあります。急ぎでクレジットカードを使いたい方にもおすすめの一枚です。
自動キャッシュバック機能を搭載しており、クレジットカードで利用した分の0.25%が差し引かれた金額が利用者に請求されるのでお得です。
また、ACマスターカードの場合、ショッピング枠とキャッシング枠の限度額は、自分の裁量で自由に使用できます。通常のクレジットカードは、それぞれの枠が設定されていますが、ACマスターカードは違います。
たとえば、利用枠が100万円だとして、ショッピングで60万円キャッシングで40万円使ってもいいですし、ショッピングで20万円キャッシングで80万円というように割り振っても構いません。
国際ブランドは世界シェアNo.2のMasterCardなので、日本だけでなく世界各地で利用できますのでカード決済できず困ることもありません。
総量規制に引っかかっている場合はデビットカード
総量規制に引っかかってしまいクレジットカード審査に通らない場合は、返済して借入額を減らしてからカード申し込みするのが良いです。
しかし、時間がかかってしまうのですぐにでもカード決済したいと言う場合は、デビットカードを作るという手もあります。
デビットカードはクレジットカードのように後払いではなく、利用時に銀行口座から自動的に引き落としされます。
ショッピング枠とキャッシング枠の利用限度額というのが存在しないので、総量規制が影響しません。
デビットカードの中でもおすすめは「三菱UFJデビット」です。世界中で利用可能なだけでなく、三菱UFJ銀行が発行すると言うだけってセキュリティもしっかりしていて安心です。さらに、利用金額に応じて自動でキャッシュバックしてくれるので現金払いよりもお得です。
クレジットカードでも借り入れはできる
もしもの時のためにカードローンを作っておこうと考える方もいますが、今後クレジットカードを作ろうと考えているならカードローンへの申し込みはできるだけ控えることをおすすめします。
理由は先述した通り、クレジットカード審査に影響するからです。借入額が高くなければあまり心配する必要もないかもしれませんが、より確実にクレジットカードを作りたいと考えるなら、多少なりとも審査に影響することはしないほうが無難です。
では、現金を借りる必要が出そうな場合はどうすればいいのか?答えは、クレジットカードで借り入れするです。
クレジットカードにキャッシング枠をつければ現金の借り入れができるようになります。
たとえば、キャッシング枠20万円のクレジットカードなら20万円まで現金借り入れが可能ということです。
すでにクレジットカードを持っているけどキャッシング枠が付帯されていないという場合でも、カード会社に申請してキャッシング枠をつけてもらうことも可能です。その場合、審査に通らなければいけませんが、あらたにカードローンに申し込むよりも手間はかかりません。
クレジットカードのキャッシングは金利手数料がかかる
クレジットカードのショッピングは、2回払までなら金利はかかりません。
しかし、キャッシングの場合は翌月1回払であろうと金利手数料を払わないといけません。
クレジットカードキャッシングの金利手数料は、クレジットカードのリボ払いや分割払いと同じぐらいです。年率18%前後、月換算で1.5%前後の金利手数料が求められることが多いです。
たとえば、キャッシングで10万円借りたら金利手数料は1,500円ぐらいかかるということです。
キャッシング枠はいくらなの?
キャッシング枠の利用限度額は審査で決定されますが、クレジットカードはショッピングがメインでありキャッシングはサブ的な使い方をするものですから、限度額は低いのが基本です。
キャッシング枠が30万円に設定されているなら、最大で30万円まで借り入れができるということです。
ただし、クレジットカードのキャッシング枠はショッピング枠と別で設定されるわけではないので注意が必要です。
クレジットカードの利用限度額はショッピング枠とキャッシング枠を合算した金額なので、もしカードの利用限度額をめいいっぱいまで使ってしまうとショッピングもキャッシングも利用できません。
たとえば、利用限度額50万円のクレジットカードでショッピング40万円使えば、キャッシング枠で借り入れできるのは10万円までとなります。
クレジットカードで借り入れする方法
クレジットカードのキャッシング枠を使った借り入れする方法は簡単です。
- キャッシング枠を確認する
- コンビニや銀行に設置されているATMにクレジットカードを挿入する
- 操作して希望する金額を借りる
クレジットカードのキャッシング枠が付帯されるのは審査を通った人のみです。申し込み時にキャッシング枠0円で申し込んでいる場合は、キャッシングできません。その場合は、後から審査を受けてキャッシング枠をつけてもらえば借り入れも可能になります。
まとめ
以上、カードローンの借り入れがクレジットカード審査に与える影響について解説しました。
- カードローンなどの借り入れはクレジットカード審査に影響する
- 審査に影響する借り入れと影響しない借り入れがある
- 無担保の借り入れは基本的に審査に影響する
- 無担保ではない借り入れは基本的に審査に影響しない
- 既存の借り入れを返済遅延・滞納しているとクレジットカード審査に悪影響
- 他社借り入れがあっても返済能力・信用力が高いと審査に通る可能性が高い
- 借り入れがあって審査通過が不安ならACマスターカードがおすすめ
- 総量規制に抵触しているならデビットカードを作るのも手
カードローンを始めとする借り入れはクレジットカード審査に影響するものもあれば影響しないものもあります。しかし、住宅ローンやマイカーローンなどの有担保ローンでも返済遅延しているとクレジットカード審査に影響しますし、下手すればそれが原因で審査落ちすることもあります。
借り入れがあってもクレジットカード審査を突破するには、総量規制に抵触していない、過去に滞納したことがない、直近2年以内に返済遅れをしていないことが大切です。
借り入れは少ないほどクレジットカード審査に有利です。今、他社借り入れがある人は少しでも借り入れ件数と借入金額を減らしてからクレジットカード審査に望みましょう。