個人信用情報におけるスコアリングとは
あなたがクレジットカードを申し込みしたり住宅ローンの申請などのいわゆる金融機関に対して借り入れを行う際に、あなたの個人信用情報を閲覧されます。
この個人信用情報を金融機関の審査部署はスコアリングを行って融資の可否を決議します。
個人信用情報とは
個人信用情報とは、クレジットカードの申請、カードローン、住宅ローンの申請に関する情報のことです。
個人と、金融機関の間に立って第三者機関が管理している信用情報を指します。この信用情報はクレジットカード会社が個人の信用を判断するために用いられます。
そのため、信用情報には人種、思想、保健医療、犯罪歴などの項目は、一切含まれません。
金融商品の新規申し込みの際に登録がされる「申込情報」と契約締結後に登録されていく利用履歴(利用記録)「クレジット情報」が保存されています。
登録機関が過ぎた際に項目は自動的に抹消されます。
信用情報の種類 | 主な情報項目 | 保有期間 |
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照会日より 6ヶ月間 |
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契約期間中および契約終了後5年以内 |
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利用日より 6ヶ月間 |
スコアリングシステムの導入
もともと、こういった個人信用情報は個人の信用力を図るために使われてきました。クレジットカードなどやカードローンなどの金融商品を売る際には必須ですが、審査部署の調査能力ややや俗人的な判断、直観によって行われている節がありました。なので会社によっては「3回申し込みすれば審査パスできるかも」なんて言われている時代もありました。
また、こういった人がチェックしていくとその審査コストやスピードにかける点があったのです。
現在はコンピュータ処理が主流で、且つその比重は高くなっている傾向です。
スコアリングの項目別の比重
スコアリングシステムを実際に開発運用している大手に「フェア・アイザック社」があります。
このスコアリングシステムは三井住友カードが導入している事でも有名です。
過去の利用履歴(35%)
一番重要視される要素が過去の利用履歴です。
これは具体的に言うと「支払いの延滞」などが入ります。金融商品の中でも「お金を貸す」側の金融機関はお金を貸した際にしっかりと返してくれるのか?という点をその個人の利用履歴を見て判断します。
支払い延滞が起こると間違いなく審査不承認になるのはこのためです。
また長期間延滞なく支払いを行っている場合はこのスコアは高くなる傾向です。
借入残高(30%)
現在の状況もスコアリングの配点としては重いです。
単純に借り入れが多ければお金は貸しにくくなります。
またカードローンですでに与信枠(お金を借りれる上限枠)がある場合は借りている前提で評価されます。
借り入れがないから問題ないだろうという認識は大きく間違いです。
カードローンを申請している状態で住宅ローンなどに申し込みを行うと不承認される理由はここにあります。
クレジットカード会社の場合は与信枠が減額されるケースもあります。
また法令で年収の1/3までしか貸せないという点も要チェックです。
またリボ払いを行っていて上限枠まで使っている場合はこちらも悪いスコアが付きます。
取引の長さ(15%)
長期間の延滞なく支払いを行っているかという点です。
安定収入を持っている個人であれば尚良詩です。
増枠申請の有無(10%)
気づきにくい項目ですが過去1年以内に与信枠の増枠申請があるとよくないです。
理由はその個人がお金が足りなくて増枠申請していると思われるからですね。
新規カードを作成してからすぐに増枠申請を行うと悪いスコアが付きますのでご注意ください。
但し、クレジットカードの取引が長期間であり、借り入れ残高がない状態では特に問題にはなりません。
昨今この項目でマイナスになり利用停止している事例が増加傾向にあります。
現在利用中の金融商品(10%)
現在所有しているクレジットカードを見られます。
消費者金融を使っている場合は減点対象。
銀行系クレジットカードを使っている場合はマイナスとなります。
単純に消費者金融は金策に困っているのが如実に表れるからですね。