一生を共にしたい相手と結婚した。
しかし、結婚しても過去にクレジットカードで問題を起こしていたならば、名前が変わる結婚後はクレジットカードの審査に通過できるのか不安になりますよね。ここではそんなお悩みを抱える方にちょっとでも役立つ結婚で名前が変わるとクレジットカードの審査に影響はあるのかをご紹介します。
結婚して名前が変わるとクレジットカード審査には影響があるのか?
結婚して名前が変わるとクレジットカード審査に影響があるかはどちらとも言えないのが現状。
というのは「結婚して名前を変える」という行動を通常運用する方と悪質運用する方の2パターンが存在するためです。
通常運用というのは、これはもう混じり気なく結婚したから姓が変更されたというパターンですね。
悪質運用というのは、クレジットカード審査に通過したいがために意図的に姓を変更するパターンです。
「え? 意図的に姓を変更なんてできるのか?」という点なんですが実は養子縁組を利用すれば可能です。
養子縁組とは、血縁関係がなくても親子関係を法律上成立させることであり、申請すれば意図的に血の繋がりのない親子関係を結ぶことができてしまいます。マンガでも幼くして両親をなくした子供が、人柄のよい大人に拾われて、面倒みてもらったなんてエピソードがありますが、この養子縁組を利用していますね。
そうそんな養子縁組を利用して、クレジットカード審査に通ろうとする方がいらっしゃるんですよ。
しかし、クレジットカード会社も審査を申し込んできた相手が、悪質なユーザーなのかを見極める術は心得ていますし、仮に養子縁組で偽装してもブラックリスト情報でバレる可能性があります。
ですが迷惑なことに純粋に結婚して姓を変えただけの人でも疑わしい相手だと判断されれば、審査が通らなくなる可能性があるのでとばっちりを受けている状態です。
ただクレジットカード会社も個人情報を調べるスペシャリストなわけで、一番は自身の個人情報を正直に開示した上で審査をすれば、純粋にクレジットカードを作ろうと思っている方の審査通過率はアップします。
性別が男性なのか女性なのかによっても審査基準は多少異なってきます。
結婚や離婚で名前が変更になってもブラック情報は残る
前述の話の続きにはなってしまいますが純粋に姓を変えた場合でも養子縁組などの理由で姓を変更した場合でも、金融事故情報というのは消えることはありません。
姓を変更した直後に限っては、新規氏名がJICC・CIC・KSCといった個人信用情報機関に登録されていない場合があるので、一時的にでも金融事故情報が消滅する可能性はあります。
しかし、仮に一時的な消滅があったとしても新規氏名が時間経過と共に個人信用情報機関に引き継ぎ登録がされるため、ブラックリストが事実状復活します。なので下手な小細工をしても通用しないのであまり無謀なことはしない方が得策。
名前が変わってもブラックだと分かる理由
結婚や離婚で名前が変わってもブラック情報は残る理由を紹介しましたが、そもそもなんで旧姓までバレるのか。
これはさすがクレジットカード会社と言わざるを得ないのですが、申込者の旧姓や生年月日、身分証明書などから割り出しているためです。
「え? でもクレジットカード作るのに旧姓の確認なんかなかったけど」と思う方、実はクレジットカードの審査をする際に申込記入欄に旧姓の有無を確認する項目がある場合があります。仮に旧姓の確認欄がなくても生年月日や免許証などから特定することが可能になっています。
そして、前述した養子縁組を使った偽装なのか否かなどもチェックしています。
ちなみに生年月日は重要視していますが現住所や電話番号、勤務地などはブラックと特定する根拠には利用されません。
理由は、その人の諸事情で変更されやすい情報であるからということです。
結婚による名前変更でまれに審査が通るケースも
ここまでは結婚で名前を変更してもクレジットカード審査の通過は難しいことを紹介しましたが、それでも結婚している状態で審査が通る場合というのがあります」。
それは専業主婦(主夫)で申し込みをおこなうという方法。これだと専業主婦は収入がない扱いとなって、自動的に配偶者の返済能力が審査対象になります。申込記入欄にも配偶者の有無を記載する項目があったはず。
その部分で審査を見ている訳です。ただし絶対的にそれでクレジットカードが作れるということではないことは重々承知しなくてはなりませんし、配偶者もブラックリストに載った形跡があるということであれば審査通過は難しいです。
ブラックリストが結婚すると配偶者に影響はある?
これは芋づる式に繋がっているかに見えるかもしれませんが結婚相手がブラック対象者であっても、結婚相手の家族がブラック対象者であっても、あなた本人およびご自身の家族に影響するということはありません。
結婚相手だけならまだしも結婚相手の家族がブラックでもクレジットカード審査に影響を及ぼすとなれば、恨んでも恨み足りないくらいのとばっちりを受けることになってしまいますからね。
なので相手のブラック状況がこちらにまで影響を及ぼすことはないですし、当然利用しているカードが急に停止されたり、強制解約なんてことにもならないので安心してください。
しかし、これだけは頭に入れておいてほしいことがあります。それは結婚相手がブラックリスト入りしたクレジットカードでの審査は配偶者であっても避けた方が無難であるということです。
クレジットカード会社では、「社内ブラック」と呼ばれる申込者の滞納履歴や金融事故情報などを記録したものが存在します。個人信用情報機関とは全くの別物なので注意しておいてください。では、なにを注意するのかということですが社内ブラックは、一度トラブルを起こすと半永続的にデータベースにその記録が残ってしまう場合があるためです。
ですがこの世には数えきれないだけのクレジットカード会社がありますし、どんどん新規クレジットカード会社も参入してきていますから、ブラックリスト入りした会社にこだわりがないなら、素直に他カード会社で審査申込をしましょう。
ブラックでも家族カードは作れる
ブラックリスト入りするとクレジットカードが利用できない葛藤あることでしょう。
もしかしたら配偶者の収入を審査対象にしてもクレジットカードの審査が通らない場合もあります。
そうなった場合、最終手段として役立つのが家族カードの存在です。
家族カードは言ってしまえは、家族カードを利用したい人がブラック入りしていようが使うことのできるカードです。
なぜなら家族カードを発行する際には、全て契約者本人の信用のみで発行されるからです。
ですから配偶者の方が収入もあって、クレジットカードでブラックリスト入りするようなトラブルなども一切引き起こしたことがなく、現状なにかしらのクレジットカードを所持しているならば、家族カードの発行は可能です。
100%の確率でカードを発行できるとも限りませんが上記要件を満たしているのであれば基本は審査に通過します。
まとめ
■結婚してクレジットカードに影響あるかどうかはその状況によって異なる。
■結婚や離婚で名前が変わっても金融事故情報は残り続ける。
■名前が変わっても旧姓・生年月日・免許証などから割り出される。
■名前変更をしていても配偶者が収入あり、ブラックなしなら通過できる場合がある。
■ブラックリストが結婚しても配偶者やその周りの人間に影響はない。
■ブラックリスト入りの人でも家族カードは作れる。
いかがでしたか? 結婚して名前が変わってもクレジットカードを利用する術があることは理解できたのではないでしょうか。冒頭でも紹介したようにクレジットカードを作る場合、虚偽申告をせず事実を述べた上で審査に臨みましょう。
それでどう頑張っても審査通過が難しいようであれば家族カードなどの利用を検討しましょう。