クレジットカードの審査において勤続年数・勤務先・年収という項目は絶対に切り離せない事項です。
それこそスコアリング制度の採点対象にもなるほど重要な事項なわけですが実際のところ、審査にどれほどの影響があるか知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな勤続年数・勤務先・年収の審査に対する影響にフォーカスをあてて解説します。
虚偽申告をした場合どうなってしまうのかについても記載しているので併せてご覧ください。
クレジットカードの審査における勤続年数の影響
クレジットカードの審査では「年収」や「月収」を重要視していると思う方もいるのではないでしょうか。
金銭的な部分が関わってくる以上、それは大切なことですが年収・月収よりも大事とされるのは意外と勤続年数です。
これにはしっかりとした理由があってクレジットカード審査において最重要視される「(申込人が)安定した収入を得ている」という項目と勤続年数が密接な関係であるからなんですね。
どういうことか言うと下記の例で比較してみましょう。
雇用形態:正社員
月収:毎月固定で15万円
雇用形態:アルバイト
月収:毎月基本25万円だが月によって給料が変動する
雇用形態:個人事業主
月収:1~2ヵ月は給料が安定しないが入るとドカンと一気に入る
パッと見たときにどれが一番安定した収入を得ていると思ったでしょう?
おそらくはパターンAがもっとも安定していると考えたかと思うのですがつまりはそういうことなんです。
パターンBとパターンCだと1回に得られる月収は高い可能性がありますが、雇用形態も相まって安定した収入を得られていないんです。
つまりは多少月給が少なかろうと年収が少なかろうと毎月一定の金額を得ているということが大切なわけです。
毎月一定の金額を得るためには1つの職場に定着する必要性が生まれてくるのでここで勤続年数という項目が重要視されるわけです。
勤続年数が浅いということはそれだけ転職を繰り返していたり、アルバイトであっても1ヵ所に属していないと見なされるかですね。
年収は社会におけるもっとも分かりやすいステータスですがそれこそクレジットカード会社は、ただあなたの金銭力を見ているだけではありません。
年収が少なくとも堅実かつひたむきに滞りなく支払いをしてくれるそんな信用できる相手かを見定めています。
カードの審査影響のある勤続の年数の目安
では具体的に審査に影響を与える勤続年数というのはどの程度か。
これは最低6ヵ月~1年間という結果が目安になります。
これに関しては新社会人のように正社員になりたての人なら6ヵ月間、社会人歴が長い方であれば1年間の勤続年数が必要となることを覚えておけば大丈夫です。
社会人歴が長いという意味では転職活動をする中途社員も同様に1年程度の勤続年数が必要です。
クレジットカードの審査における勤務先の影響
クレジットカードの審査に申し込む上では、在籍確認の電話時に勤務先が影響してきます。
在籍確認とは、申し込みした際に記入した勤務先に誤りがないかをチェックする確認電話で、クレジットカード会社から勤務先に本人は在籍しているか電話がかかってきます。
クレジットカード会社の審査内容によっては在籍確認もしない甘い場所もありますが、正社員・アルバイト・個人事業主など、どんな職業であろうとも在籍確認される可能性はあるので、必ず虚偽申告とならないよう正確な情報を記入しましょう。
嘘をついたところで在籍確認で質問されるのは名前・生年月日・住所程度のものなので、「年収はいくら稼いでいるのか」「どのように勤務しているか」など込み入った質問は基本ありません。
クレジットカードの審査における年収の影響
ここまで勤続年数と勤務先について説明しましたが年収はどのような影響があるのか。
クレジットカードの審査に申し込む際にはよく「安定した収入を得ている」ことを重要視していることがありますが、実際のところ収入証明書を提出しない限りは申込人の収入を判断する術がないため参考程度にしか考慮されていません。
ではその収入証明書を提出するのはどのような場合か。
これはキャッシング枠を申請したときに必要になってきます。
キャッシング枠でも申請する利用額によって対応は異なってきますが、どのクレジットカード会社も50万以上のキャッシング枠を申請する場合には、収入証明書を提出してほしい規定を設けています。
それ以外にも俗にいうステータスカードと呼ばれるカードの審査では年収がある程度考慮されます。
ステータスカードは、ジャンルで言うなら銀行系クレジットカード、カード種別で言うならゴールドカード・プラチナカード・ブラックカードなどのことを指しています。
また同じ年収が影響するでも学生の場合はそもそも「安定した収入を得ている」という概念が基本無いので、学生向けクレジットカードをはじめとした学生でも申し込めるカード群では年収は考慮されておらず、個人信用情報機関に傷を負うような金融事故を起こしていなければ審査難易度は低いです。
審査で勤続年数/勤務先/年収の嘘をつくとどうなる?
これは勤続年数・勤務先・年収だけではなく申込書の記入事項すべてに言えることですが、虚偽申告をすると悪質なユーザーとみなされてブラックリスト扱いになるケースはあります。
俗に言うブラックリストとは個人信用情報機関に深い傷を負っている状態を表しますが、その状況を免れたとしてもクレジットカード会社独自に設けている信用情報「社内ブラック」に登録される可能性もあります。
人によって仕事の事情も異なるのでついつい嘘をついてしまうでしょうが、クレジットカードに限ったことでなく嘘をついて良かった試しはないのが社会です。
人の信用を損ねない優しい嘘ならともかく、相手の信用を損ねるような嘘は止めましょう。
下記に勤続年数・勤務先・年収ごとに簡単な虚偽申告で与える影響を記載しておきますので参考にしてください。
勤務先:在籍確認されたら一発でアウト
年収:年収170~190万円程度を端数を繰り上げて200万と申告する程度なら誤差として認められる
勤続の年数が浅い場合でもクレジットカードは作れるか
先にも説明したように勤続年数が審査に与える具体的な数値は、新社会人で6ヵ月、一般社会人もしくは転職者で1年間という目安でした。
それでも新社会人や転職者だと勤務を始めてからカード申し込むまでに間があるので、できれば早くクレジットカードに申し込みたいという方もいるでしょう。
そうなってくると勤続年数が浅い場合でもクレジットカードを発行できるのか気になるところですね。
しかし、これに関しては学生向けクレジットカードだったり、勤続年数が浅くても発行しやすいカードを選択することで解決できます。
勤続の年数が浅い場合でも作りやすいクレジットカード
上記のように勤続年数が浅いなら学生向けクレジットカードだったり、勤続年数が浅くても発行できるカードを選択することを説明しました。
ここでは実際どのようなカードがあるのかまとめていますので是非参考にしてください。
ACマスターカード
年会費 | 無料 |
---|---|
申込資格 | 20歳以上 |
発行時間 | 最短30分 |
国際ブランド | Mastercard |
クレジットカード業界でも審査がもっとも甘い消費者金融系に属するカードで、返済能力の高さを重要視していることから継続的収入を用意できるなら勤続年数が関係ない可能性がある。
【おすすめポイント】
- すべてのカード審査に落ちたら試してほしい1枚
- 最短30分審査&最短即日スピード発行!
- パート・アルバイトでも申し込める審査の甘さ!
- ショッピングリボの手数料が10.0%~14/6%(実質年率)と業界最安水準
MUFGカード スマート
年会費 | 1100円(税込)※初年度無料 |
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申込資格 | 18歳以上(高校生を除く) |
発行時間 | 1週間程度 |
国際ブランド | Mastercard/VISA/JCB/AMEX |
三菱UFJフィナンシャル・グループが提供するクレジットカード。
同じMUFGカードでもこちらのスマートver.は学生向けに発行されているだけあって、学生専用の審査基準も設けているので審査難易度は甘めです。
【おすすめポイント】
- クレジットカードを利用することでATM手数料がお得になる!
- カードを利用すれば年会費をカンタンに無料にできる!
- 提携加盟店や海外でカードを利用すればポイントもお得に貯まる!
- 旅行傷害保険・ショッピング保険・不正使用補償などサポートが充実している!
三井住友VISAデビュープラスカード
年会費 | 1250円+税※初年度無料、翌年度も年1回利用で無料 |
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申込資格 | 18歳以上~25歳まで(高校生を除く) |
発行時間 | 1週間程度 |
国際ブランド | VISA |
三井住友フィナンシャルグループが提供するクレジットカード。
上記MUFGカード スマート同様に銀行系クレジットカードですね。
銀行系は審査が厳しいと言われがちですが学生向けに発行されているカードは甘い傾向にあります。
こちらは25歳まで限定と上限付きのカードですが更新タイミングに上位種である「クラシックカード/クラシックカードA」または「プライムゴールドカード」に乗り換えることができるので無駄なく使える1枚です。
【おすすめポイント】
- 初年度は年会費無料かつ年1回以上の利用で翌年度も無料
- 26歳以上になれば上位カードに乗り換えることができる
- 対象店舗で買い物すればお得にポイントが貯まる!
- ショッピング補償を受けれるから安心して買い物できる
まとめ
- 勤続年数は年収以上にクレジットカード会社に与える信用が大きい。
- 勤務先は在籍確認時に影響する項目。
- 年収は収入証明書を提出しない限りは言うほど重要視はされていない。
- 社内ブラックの危険性もあるから虚偽申告はしない方がいい。
- 勤続年数が浅くてもクレジットカードは作れる。
いかがでしたか? クレジットカード審査における勤続年数・勤務先・年収について紹介しました。
今回紹介したように勤続年数などが十分な評価を得ていない場合でも発行できるカードは全然あるので、絶対に虚偽申告をして自分の首を絞めるようなことだけはないようにしましょう。