クレジットカードの審査の仕組み徹底解明!

仕組み


クレジットカード会社が見ている3要素

クレジットカードを持つためにはクレジットカード会社の審査を通過する必要があります。

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ほとんどの場合は「クレジットカード発行の申込書」に必要項目を記載してカード会社に郵送またはネットから送信します。
見事審査に通過したらカードが発行されるという流れになっております。
クレジットカード会社には各社が設定している審査基準があります。今回はその審査基準を解説します。
また、審査基準の解説後は、クレジットカードが実際に行っている審査の流れをご紹介いたします。
クレジットカード会社は主に三つの主要要素を設けております。

安定収入の有無

安定収入
安定収入の有無また、年収を評価します。
「安定」の文字通り安定的に収入があるかどうかをチェックします。
主要のチェック項目としては「年収」「勤続年数」「年齢」「役職」「雇用形態」「家族構成」「勤務先組織の規模」などが入ります。
これらの項目を見ることによってある程度の収入が推し量れますね。
現状1,000万円の収入があったとしても、勤め先の企業があと3年も持たない企業であった場合はいかがでしょうか?それは果たして安定的な収入を持っていると言えますか?答えは「NO」です。
なので、単純な年収だけを評価してスコアリングしているわけではありません。
またその申込者が家庭を持っているのか否かもポイントに入ってきます。責任を持っている父親なのか、実家暮らしの方なのか、これも安定的な収入に直結はしないものの収入を返済に回せるだけの余力があるかどうかの審査基準に該当します。
年収が400万の正社員と、同じ年収のアルバイトではまた違った見解になるでしょう。
なのでこの項目では、安定した収入があるに該当する人物に適性があります。

返済能力

お金の硬貨の上に座って仕事に悩む人間
返済能力についてはなかなか推し量るのは難しいです。
ですが、一定の基準として年収以外に、家族構成、クレヒス(クレジットヒストリー)を個人信用情報センターと呼ばれる中立機関に問い合わせて申込者の現状の「借り入れ状況」「返済履歴」などを見ることができます。
よく学生カードなど呼ばれるものがございますが、クレジットカード会社からしたら学生の返済能力については「未知数」です。というか大方返済能力はほぼないので保護者のクレヒスなどが照会されます。
個人信用情報センターは現在3機関ございます。
・全国銀行個人信用情報センター
・CIC
・日本信用情報機構

よくある例としては、借り入れが多すぎる場合ですね。これは単純に借金過多で首が回らなくなったと考えられ、審査否認の原因となります。自転車操業状態に陥っているとアウトですね。
借り入れで返済するなど言語道断です。
個人信用情報センターはこれらを検知するのに一役買います。
ですが闇金に手を出すような場合は個人信用情報センターで検知することは不可能なので怪しい点があれば調査が入ります。
また、過去に返済に遅延があったりする場合も減点対象となります。
支払いは滞りなく行うのがベストです。
なかなかそうもいかないのが現実だとは思いますが・・・

居住場所

居住場所については単純に「夜逃げ」の危険性を推し量るものです。
また、賃貸でのマンションやアパートよりも、社宅や持ち家が有利です。また居住者としては一人暮らしよりも両親と同居しているほうが評価は高いです。
やはり両親と同居していると返済能力が高い=家賃などを払わなくてもよい。という風にみられる傾向です。
必ずしも両親と同居していれば有利とは限りません。両親が70歳の収入がない場合は減点対象となる可能性があります。
結果的に両親と一緒に住んでいて持ち家が一番有利ということになりますね。これは単純で可処分所得が高いからです。
また自宅に固定電話を引いていると有利です。
携帯電話しかお持ちでない場合は最悪の場合逃げられる可能性が上がります。
ネカフェ難民と思われることもあるので、なおさら固定電話があると有利になります。

スコアリングをしている

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クレジットカード会社はこれらの「安定収入」「返済能力」「居住場所」を見てスコアリングしております。他にもスコアリング項目がありますが、主要素としてはこちらの三つになります。
またクレジットカード会社ごとにスコアリング方式や、最低基準値などを設定しております。これがよく言う「このカードは審査が通りやすい」「このカードは審査が厳しい」などといった表現になります。

スコアリングされている項目一覧

雇用形態

salary man
正社員やバイトなどです。
具体的には公共機関の職員が一番有利です。
公務員 > 大手企業正社員 > 中小正社員 > 契約社員 > アルバイトやパート
といった順で有利になってきます。
個人事業主や会社の役員などですと千差万別ですが、会社の経過年数がスコアリングに大きく影響します。
会社は最初の3年で90%が倒産するといわれている現代ですので3年以上存続している会社の経営者であれば問題なく審査通過されると思います。
個人事業主はまたかなり厳しくなります。
前述した「安定収入」が実際にはない状況なので、存続年数に多少の評価は加わるものの審査のスコアリングとしては厳しい状態です。

勤続年数

平均勤続年数
勤続年数は単純に長ければ良いです。
目安としては3年が目安となります。
1年おきに転職を繰り返している人は要注意です。
会社経営者であれば会社の存続年数、
個人事業主の方であれば個人事業の存続年数が該当します。

年収

年収
単純に年収を記載した際の数字が評価されます。
虚偽の申請は契約違反になりますのでご注意ください。
ですがある程度は多く見積もって書くのがポイントです。
ですが、20歳で9000万円の年収などと書くと調査が入るか、いたずらと認識されて審査に通過しない可能性があるのでご注意ください。

借入状況

借金
借金の状況です。これは個人信用情報センターの情報と照らし合わせるので虚偽などは不可能です。
なければいいのですが、30歳になって借り入れ履歴がないというのはマイナス評価になる可能性があります。
借金をしてきて滞りなく返済してきたという履歴があると高評価が付きます。
目安としては「年収分の借金」があると速攻でアウトです。これは返済するのに一生かかると言われる金額なので、すすんで借金をすることはありませんが、自動車購入時のローンなどでも返済能力を示すことができるので単純な借金がこのくくりに入るわけではありません。

電話

tel
固定電話があると有利です。

信用情報

借り入れや、ローンの返済情報や履歴を個人信用情報センターが保存しております。
借り入れやローンの返済の滞りがなければ問題ありません。

クレジットカード会社の審査の流れ

ここではクレジットカードの申し込みからどのようなプロセスを経てカードが発行されるか説明していきます。

クレジットカードの申し込み

Credit_Card
申し込み用紙に記入。もしくはネットで申し込みができます。
記入項目は間違いなくもれなく記入してください。
この時点で不備があると審査が通りません。
記入、入力が終わった後はしっかりと間違いがないかチェックしましょう。

個人信用情報機関で申込者の信用力を確認

credit_scores
個人信用情報センターにてあなたのクレヒスをチェックします。
この時点である一定の基準を満たしていないと審査不承認となります。

申込情報のチェック

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申込者のクレヒスに問題がなければ申し込み情報のチェックに入ります。
あなたが記入した項目の詳細はここでチェックが入ります。
あなたが所属している会社に所在確認が入るケースがあります。

社内で審議

under_deliberation

under_deliberation

見事に、個人信用情報センターからクレヒスのチェックをして言って基準のクリア。
申込内容に不備なく審査が進んでいると次は申込者にいくらのショッピング枠を付けるか、キャッシング枠を付けるかの審議に入ります。
ここで信用力が高いと多くの金額が枠として設けられます。
逆に信用力が低い状態ですと枠が少ない状態でカードが発行されます。

クレジットカードの発行または審査落ち

クレジットカードの審査に見事通過しショッピング枠とキャッシング枠の確定後、あなたにカードが届きます。
カードが郵送される本人でないと受け取れない郵便できますのでご注意ください(ご家族でも受け取れません。)