クレジットカードの額で、クレヒス(クレジットヒストリー)は変わるのでしょうか?
例えば毎月1円をクレジットカードで支払いした場合にはクレヒスはどうなるのか気になりますよね。
この記事では、クレジットカードの額でクレヒスがどう変わるのか徹底的に解説していきます。
クレジットヒストリーと利用金額は関係しない
結論から申し上げますとクレジットヒストリーと利用金額はまったく関係しません。
例え1円払いだとしても、悪い影響はクレヒスには全くありません。
クレヒスと利用金額は関係しないと言えるのは、顧客がちゃんと支払いができるかどうかにあります。
具体的に説明しますとクレヒスで最も影響があるのは、顧客が支払うべき料金を延滞または滞納してしまうことです。
延滞と滞納を行ってしまった場合は、利用金額以前の問題となるので、クレジットカード会社からの利用停止が行われる可能性が高くなります。
延滞と滞納を繰り返した場合は、クレヒスに反映されるだけにとどまらず、信用情報機関にブラックリスト登録される事にもなります。
ブラックリストに登録されると、他のクレジットカードを新規に申し込むことができなくなり、ローンの利用も不可能となります。
利用金額とカードが関係する事とは
利用金額がカードと関係する事については少なからず存在します。
滞納や延滞がなく堅実的に料金を支払い続けていると仮定して、利用金額が大きければ大きいほどクレジットカード会社の大きな利益につながるからです。
その大きな利益をもたらした顧客に対してクレジットカード会社は何らかの優待や特典が付与されるのがほとんどですが、どのような優待や特典なのかはクレジットカード会社によって異なります。
利用金額がカードと関係するのは、そういった優待や特典にあるのです。
ここで利用限度額引き上げの話しになるのですが、クレジットカードは通常、利用限度額を超えて使用することができません。
利用限度額が10万円だった場合は、10万円までしか買い物ができないのです。
しかし、利用限度額を大きくする方法があります。
それは、クレジットカードを定期的または積極的に利用して、滞納と延滞がなく堅実的に料金を支払い続けることです。
クレジットカードの料金を滞納と延滞がなく、堅実的に支払い続ければ「この人は信用できるので利用限度額を大きくしても問題はない」ということになるからです。
クレジットヒストリーの種類
クレジットヒストリーにも大きく分けて2種類が存在します。
- クレジットカード会社が独自に保管して管理している自社クレジットヒストリー
- クレジットカード会社同士が共有するクレジットヒストリー
です。
その2つの種類をここから見ていきましょう。
クレジットカード会社が自社内で保管している自社クレジットヒストリー
自社クレジットヒストリーとは、クレジットカード会社の中で保管し管理されている個人信用情報です。
一般的に、個人信用情報はCICなど個人信用情報機関に登録されているのですが、それとは別にクレジットカード会社が自社内でその個人信用情報を管理しています。
多くのクレジットカード会社は自社クレジットヒストリーを管理しています。
自社内で扱う独自のクレジットヒストリーは、すでに自社のクレジットカードを持っている、または持ったことのある顧客の信用情報を保管するのが目的にあります。
初めてその社のクレジットカードを申し込む顧客の信用情報は当然ながら、自社のクレジットヒストリーにありません。
この場合クレジットカード会社は後述する「クレジットカード会社同士が共有するクレジットヒストリー」を信用情報機関を利用し手に入れ、申し込んできた顧客の信用情報と申し込み内容の情報を照合する必要があります。
一度、自社のクレジットカードを利用した顧客は、クレジットカード会社の自社クレジットヒストリーに反映されます。
今後同じ顧客が自社のクレジットカードやローンなどを申し込んだときに、その顧客の自社クレジットヒストリーの個人信用情報を照らし合わせ、入会審査の重要な判断材料となるのです。
クレジットカード会社にとって、自社クレジットヒストリーを管理するメリットは、
- 顧客の利用状況を明確に把握できるため
- 審査でも有効的に利用することができるため
などが挙げられますが、デメリットはというと、
- 初めてクレジットカードを申し込む顧客の信用情報がない
- 他の会社でクレジットカードを申し込んだことがある顧客の信用情報がない
などです。
クレジットカード会社同士が共有するクレヒス
クレジットカード会社同士が共有するクレジットヒストリーは個人信用情報機関に保管されています。
多くのクレジットカード会社はその個人信用情報機関に加盟しており、顧客が自社のクレジットカードの入会を申し込んだときに、個人信用情報機関にある顧客の信用情報を参考にし審査の判断材料にします。
クレジットカード会社同士が共有するクレヒスについては「クレジットヒストリー(クレヒス)とは?その重要性と影響」にまとめてありますので、参考にどうぞ。
例えば、顧客がA社のクレジットカードの利用料金が未払いで、長期に滞納した状態でB社のクレジットカードの利用を申し込みした場合、B社は個人信用情報機関を介してクレジットカード利用を申し込んだ顧客がA社で長期的な滞納があるという情報が分かるという形になります。
信用情報機関は主に3つあります。
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 一般社団法人 全国銀行協会(KSC)
この3つは加盟するクレジットカード会社などの金融機関から集めた顧客の信用情報を扱っている機関で、ひとつだけではないことを覚えておきましょう。
良いクレジットヒストリーの育て方
良いクレジットカードヒストリーの育て方で一番のポイントとなるのが、毎月の支払いをちゃんと行っているかどうかにあります。
例え1円払いでも、期日を守り、堅実的に支払いを行い続けることで、良いクレジットヒストリーに育っていくからです。
良いクレジットヒストリーの育て方については「クレヒス修行の方法と修行におすすめのカード」でまとめていますので、参考にしてみて下さい。
まとめ
- クレジットヒストリーと利用金額は関係ない
- クレジットカードの利用料金を支払い続けることで、良いクレヒスが育っていく
- 良いクレヒスが育っていくと、利用限度額が大きくなる
- 信用情報機関とは別に、自社クレジットヒストリーがある
クレジットカードの額でクレヒスが変わるのかと紹介しましたが、例え1円払いでも、ちゃんと支払い続ければ、良いクレジットヒストリーに育っていき、他のクレジットカードやローンの審査も優位に働くことが期待できるでしょう。
一方で、長期的な滞納などを行った場合は、順調に育ったクレジットヒストリーが悪い方向に行き、最悪ブラックリストに登録される可能性も否定はできません。
重要なのでもう一度説明しますが、クレジットカードの利用料金を堅実的に支払い続けることが、良いクレジットヒストリーを育てる、一番の方法になるでしょう。