クレジットカードやカードローンの与信とは?与信枠とは?

握手


与信とは

与信とは「信用を与える」という意味です。これだけでは意味が分かりませんね。
金融業界で言うところの「信用」とは「お金を貸せるか否かの信用」という意味になります。なので与信とは「お金を貸せるという信用を与える」という意味になります。

基本的に「与信」という言葉は、一個人に対していくらのお金なら貸せるのか?というお話になります。
例示すると、クレジットカードの場合、デビットカードでもない限り基本的に後払い決済が主流です。これはクレジットカード会社が個人の決済から、その個人が返済するまでリスクを負うということになります。

与信を決める際の要素

与信を決める際の要素は以下の3要素あります。下記の頭文字をとって「3C」とも呼ばれます。
・返済能力(Capacity)
・返済資質(Character)
・返済担保(Capital)
上記の重要度についてですが、ローンの形態や、契約内容によって様々です。

カードローンや、クレジットカードの申し込みにおいて与信を決める際は、無担保が基本的に前提となるので、返済能力と、返済資質を見ることになります。無担保の場合は「本当にお金を返せるのか?」という点がクレジットカードのリスクを考えると
至上命題ともいえるので、「安定収入」があるかどうかを大きく見られます。これは会社や、勤続年数、年収、可処分所得などに加重を置いて見られることになります。

住宅ローンなどの場合は高額、且つ長期的な返済となるため、「担保」が最重要視される傾向にあります。もちろん高額なのでどの要素も重要視されて見られますし、厳しい審査になります。

返済能力

融資された金額を返済していくことができるのかという指標です。
概ね年収の40%以内の融資額であれば返済能力があると判断されます。

返済資質

返済資質とは過去の返済においてトラブルがなかったかどうか?などが審査されます。
クレジットカードやキャッシング、カードローンなどの返済状況は他社の情報であっても一部確認できるようになっています。過去に返済の遅れなどがあった場合は相当厳しい審査になります。

返済担保

返済担保とは「お金を返す際に、確実に返してもらうために人または物を担保として提供するということです。」
難しく記載すると「債務の履行を確実とするために権利者(債権者)に提供される事物」となります。

返済担保には2種類あります。それは「人的担保」と「物的担保」です。

人的担保

お金を借りた当人以外の人を担保とすることが可能です。
この債務者が債務履行不可能な状況に陥った際に代理で返済する人を「保証人」と呼びます。保証人が代わりに返済することを「代位弁財」と言います。

物的担保

物を担保とすることが可能です。よく使われるのは「不動産」になります。高額なローンの際には家を担保にすることが可能になり、かつ債務不履行に陥ればその家を売って返済することになります。

与信枠とは

前述した与信に「枠」がついております。これだけ見ると何のことかわかりませんが、簡単に「借り入れできる上限額」とご認識いただければ問題ありません。
なので「あなたの与信枠は100万円です。」となればあなたは100万円を借りることができる信用を与えられたということになります。
なのでクレジットカードのキャッシング枠やショッピング枠、カードローンで借りられる上限金額を与信枠と言います。

意外とざっくばらんに与信枠は決まる

与信枠は個人の「クレジットヒストリー」や「返済能力」などによって決まることをお話ししました。
仮にクレヒスがない人や、返済履歴のない人がカードローンに申し込んだ際にどうやって与信枠を決めるのか?となります。
その際は個人情報(年収・会社・勤続年数・家族構成)などのみで決める必要があります。
仮に、カードローンの使用履歴のない人が審査を行った場合は与信枠が希望額よりも少なくなりとりあえず様子見で与信枠を与えられるケースが多いです。

与信枠は変わる

クレジットカードやカードローンの場合は与信枠(ショッピング枠、キャッシング枠)を変更する場合があります。
これは各カード会社が定期的にカード保持者の与信枠が適性かどうか判断しているためです。